「カムロードのマイナーチェンジ2026、結局何がどう変わったの?」「出荷停止がずっと続いていたけど、やっと買えるようになったの?」「新型カムロードの価格はどのくらい上がった?」~そんな疑問を抱えてこのページを開いてくれた方、お待たせしました。
2026年1月6日、トヨタはカムロードのベースとなるダイナの一部改良を正式発表しました。新型カムロード2026として、ディーゼルエンジンは2.8Lから3.0Lへとアップグレードされ、安全装備も大幅に刷新。2025年に長期間続いたカムロードの出荷停止という、業界全体を揺るがせた問題がようやく区切りを迎え、待望のカムロード生産再開が実現したわけです。
この記事では、新型カムロードの変更点や価格動向、安全性能と装備の詳細から、キャンピングカーとしての比較まで、購入検討者が知りたい情報をまとめてお伝えします。エンジンの進化がもたらす走りへの影響、グレードごとの違い、タイヤサイズの詳細、クルーズコントロールの現状、外装デザインや内装の変化、そしてハイエースやデュカトとの違いまで、一つひとつ丁寧に解説しますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

この記事を読むと以下のポイントについて理解できます。
- 2026年型カムロードのマイナーチェンジ内容と発売時期(いつ発売されたか)
- 新エンジン「3GD-FTV(3.0L)」への変更がもたらす走りと耐久性への影響
- 安全装備・外装・内装の変更点と各グレードの主な違い
- ベース車両の価格動向とキャンピングカー完成車への影響
カムロードマイナーチェンジ2026が発表:背景と経緯を整理
2026年型カムロードは、ある日突然に登場したわけではありません。その背景には、業界全体を揺るがせた深刻なエンジン認証問題と、それに続く長い停滞がありました。ここではまず、今回の改良がいつ・なぜ行われたのか、どのような技術的変更が盛り込まれたのか、そして生産再開がビルダー各社や購入希望者にとってどれほどの意味を持つのかを、時系列で丁寧に整理していきます。
カムロードマイナーチェンジはいつ発売

2026年型カムロードは、2026年1月6日に正式発表・発売が開始されました。トヨタがダイナシリーズの1tカーゴ積系として一部改良を発表するのと同時に、キャンピングカー専用シャシーとしてのカムロードにも新仕様が適用されています。
「マイナーチェンジがいつ行われたのか」という点は、購入検討者にとって非常に重要な情報です。特に出荷停止が長引いていた状況下では、「いつになったら注文できるのか」「注文してもいつ届くのか」という不安を抱えていた方も多かったはずです。2026年1月の正式発表によって、この不安はひとまず解消されることになりました。
2026年1月の発表を受けて、各キャンピングカービルダーは素早く動き出しました。同年1月30日から2月2日にかけて幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショー2026には、主要ビルダーが新型エンジンを搭載したデモカーを複数出展しています。発売からわずか数週間でショーへの出展を実現したこの対応力は、各ビルダーが水面下で新型シャシーへの対応準備を着々と進めていたことを如実に物語っています。
ジャパンキャンピングカーショーといえば、毎年初春に開催される国内最大規模のキャンピングカーイベントです。多くの購入希望者がここで実際の車両を見て触れて、購入を決断するという重要な場です。2026年のショーに新型カムロードベースの車両が並んだことは、「いよいよ新時代が始まった」という強烈なシグナルになったと思います。
発売タイミングのポイントまとめ
- 正式発表・発売:2026年1月6日
- ジャパンキャンピングカーショー2026初出展:2026年1月30日
- 以降、各ビルダーの受注・納車が順次スタート
- 発売後は滞っていたバックオーダーの解消が急速に進む見込み
なお、発売直後はバックオーダー解消と新型への切り替えに伴う需要の集中が重なるため、2026年前半の納期は流動的になる可能性があります。購入を検討している場合は、できるだけ早めにビルダーや販売店へ問い合わせて、現状の納期感を確認しておくことをおすすめします。
新型カムロード2026の発表内容
今回の一部改良において、最も大きな変更点はパワーユニットの全面刷新です。従来搭載されていた1GD-FTV(2,755cc)から、新型の3GD-FTV(2,982cc)への変更が行われ、排気量が約227cc拡大されました。
数値上の最高出力(144PS)と最大トルク(300Nm)は従来型と同じに見えますが、エンジンの内部構造には大きな変化があります。ボア(シリンダーの内径)は92.0mmのままで、ストローク(ピストンの上下行程)が103.6mmから112.8mmへと約9.2mmも大幅に延長されました。これがいわゆる「ロングストローク型」への進化です。
ロングストローク化が意味するのは、単なる排気量アップではありません。ピストンが長い距離を動くことで、シリンダー内での燃焼ガスの膨張比が高まり、熱エネルギーを運動エネルギーへ変換する効率(熱効率)が向上します。スペック表では同じ「300Nm」と書かれていても、その300Nmが発生するまでのレスポンスや、アクセルを少し踏んだときの”じわっとした力強さ”は、3.0Lエンジンのほうが明らかに余裕があると考えられます。常に重い荷物を積んだ状態で走るキャンピングカーにとって、この「低回転からの粘り強さ」は非常に重要なファクターです。
また、今回の改良は環境規制への対応という意味でも重要です。新エンジン3GD-FTVの採用により、自動車NOx・PM法平成28年度規制への適合と2025年度燃費基準の達成が実現されています。これは、これからのカムロードが排ガス規制によって市場から締め出されるリスクを回避した、という意味でも重要な進化です。
外装面では、LEDデイタイムランニングライト(昼間走行灯)が全グレードに標準装備となりました。従来はグレードによって装備差があったり、オプション設定だったりしたDRLが全車に標準化されたことで、どのグレードを選んでも昼間の被視認性が確保されるようになっています。
| 項目 | 従来型(1GD-FTV) | 新型2026(3GD-FTV) | 変化のポイント |
|---|---|---|---|
| 排気量 | 2,755 cc | 2,982 cc | 約227cc拡大 |
| ボア径 | 92.0 mm | 92.0 mm | 変更なし |
| ストローク | 103.6 mm | 112.8 mm | 9.2mm延長(ロングストローク化) |
| 最高出力 | 144 PS / 3,400 rpm | 144 PS / 3,400 rpm | 数値は同等(特性が向上) |
| 最大トルク | 300 Nm / 1,200~3,200 rpm | 300 Nm / 1,200~3,200 rpm | 数値は同等(低回転の粘りが向上) |
| 変速機 | 6AT / 5MT | 6AT(ディーゼル2WD MT廃止) | MTが選択不可に |
| 安全装備 | グレードにより異なる | LED DRL 全車標準 | 安全性の底上げ |
(出典:トヨタ自動車 グローバルニュースルーム「ダイナ カーゴ1.0tonシリーズを一部改良」2026年1月6日発表)
カムロード出荷停止2025から生産再開へ
2026年型カムロードの登場を語る上で、絶対に避けて通れないのが2024年~2025年にかけて発生したカムロードの出荷停止問題です。この一連の問題の経緯を知らないと、なぜ2026年の発売がこれほど業界全体で歓迎されているのかが理解しにくいので、少し詳しく整理しておきます。
問題の発端は、トヨタ自動織機が製造するディーゼルエンジンにおいて、出力試験などの認証手続きで不正が発覚したことでした。ダイナをはじめとする複数の対象車種の出荷が停止され、当然ながらカムロードへのシャシー供給もストップしました。この認証問題は日本の自動車業界全体に広がったコンプライアンス問題の一環であり、ダイナに限らず複数メーカー・複数車種が影響を受けました。
国内のキャブコンバージョン(キャブコン)市場においては、カムロードのシェアが9割以上ともいわれています。キャブコンとは、トラックのシャシー(骨格部分)にキャンピングカー用の居住シェルを架装したスタイルのことで、国産キャブコンのほぼすべてがカムロードをベースとしているのが現状です。そのベース車両の供給が止まるということは、ビルダー各社が文字どおり製造ラインを動かせないことを意味します。
受注済みにもかかわらず納期が見通せない状況が続き、「注文したのにいつ届くのかわからない」という不安を抱えた購入希望者が多数いました。新車への切り替えを検討していたものの、出荷停止で踏み切れないまま時間だけが過ぎていった方も少なくなかったと思います。ビルダー側も受注は取れても生産できないという、非常に苦しい状況に追い込まれました。
2026年1月6日の発売は、この長い停滞からの「リスタート」を意味する、業界にとって文字どおり待望の出来事だったのです。
生産再開後はバックオーダーの解消が急速に進むと考えられます。ただし、需要が一気に集中することでサプライチェーンに新たな負荷がかかる可能性もゼロではありません。また、エンジンの変更に伴って内部設計を見直す必要があるビルダーも一部あるため、モデルによっては新型シャシーへの完全移行に多少時間がかかる場合もあります。購入を検討している場合は、希望するビルダーに現状の納期感を早めに確認しておくことをおすすめします。
納期に関する注意
出荷停止からの生産再開直後は、バックオーダーの集中解消と新型への切り替え需要が重なり、納期が流動的になる場合があります。購入を急ぐ場合も急がない場合も、希望するビルダーへの早期問い合わせが重要です。なお、納期はビルダーや架装の内容によっても大きく異なります。
新型カムロード変更点と各グレード
今回の一部改良での主な変更点を、もう少し踏み込んで整理していきます。大きく分けるとエンジン・変速機・安全装備の3軸での進化が中心です。また、グレード構成についても、購入検討者が知っておくべき基本的な情報を整理しておきます。
① エンジンの変更(1GD-FTV → 3GD-FTV)

最大の変更点は、ディーゼルエンジンの換装です。従来の1GD-FTV(2.8L/2,755cc)から新型の3GD-FTV(3.0L/2,982cc)へとスイッチされました。前述のロングストローク化による低回転トルクの質的向上に加え、新型エンジンでは燃料噴射システムのコモンレール方式も引き続き採用されており、精密な噴射制御によって燃焼効率が最適化されています。
重要なのは、「スペックシートの数字が同じだから変わらない」とは単純に言えない点です。エンジンというのは、ピーク出力やピークトルクの数字だけで語れるものではありません。そのトルクがどの回転数から立ち上がるか、どれだけ滑らかにパワーが出てくるか、そして長時間の高負荷使用でどれだけエンジン内部がストレスを受けるかが、実用上の「良し悪し」を左右します。3.0Lという余裕のある排気量で144PSを発生させる設計は、2.8Lで同じ出力を絞り出す設計よりも、エンジン本体への熱的・機械的ストレスが小さくなります。長距離・長期間の使用が前提のキャンピングカーにとって、これはエンジン寿命の観点から非常に重要なメリットです。
② マニュアルトランスミッション(MT)の廃止

ディーゼル2WDモデルにおいて、5速マニュアルトランスミッション(5MT)の設定がなくなり、6速オートマチック(6AT)のみとなりました。キャンピングカー市場ではAT車の需要が圧倒的で、AT限定免許の普及も進んでいることから、この変更は市場の実態に即したものといえます。一方で、MT車にこだわりを持つ一部のユーザーにとっては選択肢が狭まることになります。商業利用(レンタカー、社用など)においては、誰でも運転できるAT車への統一がむしろプラスに働くことも多いかもしれません。
③ 安全装備の底上げ(LED DRL 全車標準化)
LEDデイタイムランニングライト(DRL)の全グレード標準装備化は、安全装備の底上げという観点で大きな意義を持ちます。以前は装備されていないグレードも存在し、価格重視でグレードを選んだユーザーが安全装備で妥協せざるを得ない場面もありました。今回の標準化によって、どのグレードを選んでも昼間の被視認性が確保されます。
グレード構成の基本
カムロードのグレード構成は、ボディタイプと駆動方式によって大きく分かれます。
グレード選びの基本軸
- ボディタイプ:シングルキャブ(乗車定員3名)/ダブルキャブ(乗車定員6名)
- 駆動方式:2WD(FR)/4WD
- キャンピングカーベースとしては、架装のしやすさや重量バランスの観点からシングルキャブが最もポピュラー
- 雪道や悪路を走る機会が多い場合は4WDを選択するケースも多い
詳細なグレード別の装備差や価格については、トヨタ公式サイトまたは各販売店・ビルダーでご確認ください。ビルダーによっては、自社の架装内容に合わせて特定のグレードのみを採用しているケースもあります。購入時には「どのベースグレードを使っているのか」をビルダーにしっかり確認することが大切です。
新型カムロード安全性能と装備の詳細
キャンピングカーは、その構造上、重心が高く、横風の影響を受けやすく、積載状態での制動距離も乗用車とは異なります。そのため、ベース車両の安全装備の充実度は、購入検討者にとって非常に重要なチェックポイントです。2026年型ではどのような安全装備が備わっているのか、一つひとつ見ていきましょう。

LEDデイタイムランニングライト(DRL)の全車標準装備
今回の改良で最もわかりやすい安全面の変化が、このDRLの全車標準化です。デイタイムランニングライトとは、イグニッションをONにした瞬間から昼間でも自動的に点灯する高輝度LEDのことで、対向車や歩行者からの被視認性を大幅に高めます。
一般の乗用車ならば、昼間のライト未点灯でも視認性に大きな問題はありませんが、キャンピングカーは山間部の薄暗い山道、トンネルの多い高速道路、夕方の逆光など、視認性が低下しやすいシチュエーションで走行することが多い車種です。DRLによって昼間から車両の存在を明確に示すことは、事故のリスクを大きく下げる「能動的な安全策」です。これがすべてのグレードに標準装備されたことで、廉価グレードを選んだ場合でも安全性の基準が引き上げられた点は、素直に評価できると思います。
プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)と車線逸脱警報
プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)やレーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)といった基本的な運転支援システムは、2026年モデルでも継続採用されています。これらはすでに多くの乗用車で当たり前になっている機能ですが、商用車ベースのシャシーにこうした装備が搭載されていることは、キャンピングカーとして使ううえでの安全性向上に直結します。
特に、高速道路を長時間走行する機会が多いキャンピングカーにとって、前方への注意が一瞬でも途切れたときに自動ブレーキが補助してくれるプリクラッシュセーフティの存在は、精神的な安心感としても大きいと思います。
アダプティブクルーズコントロール(ACC)の現状

長距離ドライブが多いキャンピングカーユーザーの中で、特に関心が高いのが前車追従型のクルーズコントロール(ACC)の有無です。高速道路を何百キロも走るキャンピングカーにとって、ACCは疲労軽減に非常に有効な装備であり、「2026年型には搭載されるのでは?」と期待していた方も多かったかもしれません。
ただし現時点の情報では、2026年型においてACCが新たに実装されたという確認はとれていません。従来から存在する定速走行装置(定速クルーズ)は継続設定されているとみられますが、前車追従機能を持つフル機能のACCについては、今後のさらなる改良やビルダー側のオプション設定を待つ必要がありそうです。
購入時には、ベース車両のグレードによる装備差を販売店でしっかり確認し、自分の使い方に必要な機能が揃っているかを事前に確認することが非常に重要です。
安全装備の詳細な内容やグレード別の装備差については、必ずトヨタ公式サイトまたは販売店にてご確認ください。また、キャンピングカーとして架装された後は車両の重量や重心位置が大きく変わるため、走行特性や制動性能も変化します。購入・架装に際しては、信頼できるビルダーや販売店への相談を強くおすすめします。最終的な判断は必ず専門家にご相談ください。
カムロードマイナーチェンジ2026を徹底評価:価格・装備・比較

発表内容の整理ができたところで、次はより実践的な評価に踏み込みます。ベース車両の価格はいくらになったのか、タイヤサイズはどうなっているのか、クルーズコントロールの現状は?そして外装・内装の変化は?さらに、ハイエースやフィアット・デュカトと比べたときのカムロードの立ち位置まで、購入前に知っておきたい情報を一気にまとめていきます。
新型カムロードクルーズコントロールとタイヤサイズ
「クルーズコントロールはどうなった?」「タイヤのサイズや種類は変わった?」~この2つは、長距離をよく走るキャンピングカーユーザーにとって切実な関心事です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
クルーズコントロールの現状
前項でも触れましたが、前車追従型のアダプティブクルーズコントロール(ACC)については、2026年型における新規実装の情報は確認できていません。従来から搭載されている定速走行装置(スピードを一定に保つタイプのクルーズコントロール)は継続採用されているとみられます。
ただし、定速クルーズと前車追従型ACCは機能的に大きく異なります。定速クルーズは設定した速度を維持するだけですが、ACCは前走車を自動的に検知して車間距離を保ちながら加減速もしてくれる機能です。高速道路を長時間・長距離走るキャンピングカーのユースケースには、圧倒的にACCのほうが恩恵が大きいので、この点を重視する方はビルダーへのオプション設定確認や、今後の改良待ちになるかもしれません。
グレードによってはクルーズコントロール自体の設定・非設定があります。購入時には事前に各販売店やビルダーへ確認することが必須です。
タイヤサイズと構成
タイヤについては、2021年のマイナーチェンジで採用されたリアダブルタイヤ仕様が、2026年モデルでも引き続き踏襲されています。タイヤサイズは以下のとおりです(あくまで目安であり、グレードや仕様によって異なる場合があります)。
| 車種区分 | フロント | リア | 備考 |
|---|---|---|---|
| ディーゼル車(2WD・4WD) | 175/75R15 | 175/75R15×2(ダブル) | 前後同径 |
| ガソリン車 | 175/75R15 | 145/80R13×2(ダブル) | 前後異径 |
※上記サイズはあくまで一般的な目安です。正確なタイヤサイズは必ずトヨタ公式サイトまたは販売店でご確認ください。
このリアダブルタイヤ化は、キャンピングカーの安全性に直結する非常に重要な変更です。以前のシングルタイヤ仕様では、重い架装を積んだ状態でのタイヤバースト(破裂)が問題視されていました。1本のタイヤが全荷重を支えていたため、許容負荷の限界を超えやすく、特に夏場の高速走行でバーストが発生するケースが散見されていたのです。
ダブルタイヤ化によって1輪あたりの荷重が分散されたことで、バーストリスクが大幅に低下しました。さらに万が一パンクが起きたとしても、もう1本のタイヤが残っているため、即座に走行不能になるリスクが下がります。これはキャンピングカーで山間部や高速道路を走る際の、実質的な安全性向上として非常に大きな意味を持ちます。
タイヤ空気圧管理のすすめ
リアダブルタイヤになったことで、管理すべきタイヤの数が計6輪になります。内側のタイヤは目視では確認しにくいため、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)の導入がおすすめです。6輪対応の「エアモニ4」などの製品を活用すると、走行中もタイヤの状態をリアルタイムで把握できます。長距離ドライブ前の空気圧チェックも忘れずに。
新型カムロードの外装デザインと内装
パワートレインや安全装備の変更に目が向きがちですが、「見た目はどう変わったの?」「運転席まわりや居住空間は変わった?」という点も気になりますよね。外装と内装それぞれについて、現時点で確認できている情報を整理します。
外装(エクステリア)の変化
2026年型の最も目立つ外装の変化は、LEDデイタイムランニングライトを内蔵した新デザインのヘッドランプユニットです。従来型と比べると、フロントフェイスの印象が明らかに近代的で精悍になっています。「いかにも商用トラック」というレトロなイメージが和らぎ、スタイリッシュな雰囲気に仕上がっています。
加えて、フロントおよびリアのデザインに空力改善(エアロダイナミクス)を意識した意匠変更が施されています。これは地味に聞こえますが、実は重要な変更です。空力特性が改善されることで、高速走行時の風切り音の低減、直進安定性の向上、そして燃費改善に寄与します。キャンピングカーは高速道路を長距離走ることが多いため、こうした細かいチューニングの積み重ねが実用燃費に効いてきます。
ボディカラーのラインナップや全体的なプロポーションについては、従来型から大きな変化はないものとみられます。商用車としての実用性・架装のしやすさを優先したデザインは踏襲されており、ビルダーが架装しやすい形状を維持している点は重要です。
内装(インテリア)の変化
キャブ(運転席・助手席部分)の内装については、ダッシュボードやメータークラスターに大幅なデザイン変更があったという情報は現時点では確認されていません。商用車ベースらしく、機能優先のシンプルで実用的なデザインが継続されていると考えられます。
ただし、ドア内張りの素材や形状については細部の変更がある場合もあります。実際にサイドドアの内張りが刷新されたという情報も一部で報告されており、質感や使い勝手に影響する可能性があります。購入を検討している場合は、実車を見て確認することをおすすめします。
また、キャンピングカーとして架装された際のキャビン(居住部分)の内装は、完全にビルダーによる架装となります。各ビルダーが独自のデザイン哲学を持って内装を仕立てるため、完成車の雰囲気や使い勝手はシャシー(ベース車)とは全くの別物です。居住空間のレイアウト、家具の配置、ベッドのサイズ、収納量、電装システムの充実度~こうした要素はすべてビルダーによって決まります。
2026年型シャシーを採用した各ビルダーの最新ラインナップでは、固体リチウムバッテリーや大容量ソーラーパネル、急速充電システムなど、次世代の電装設備を標準搭載するモデルも増えています。「ベース車よりもむしろキャビンの中身を徹底的に比較する」という視点で、各ビルダーのショールームを訪れることが、満足のいくキャンピングカー選びの近道だと思います。
新型カムロードの価格は妥当か
購入検討者にとって最もシビアな関心事が価格です。ベース車両の価格は、架装費用を含むキャンピングカー完成車の価格に直接反映されます。「高い」と感じるかどうかは人によって異なりますが、価格が上昇した背景と、それに見合う価値があるかどうかを、できるだけ客観的に整理してみます。
ベースシャシーの参考価格
2026年型ダイナ(カーゴ1.0tシリーズ)のメーカー希望小売価格(税込)の目安は以下のとおりです。
| モデル | エンジン | 定員 | 価格(税込・目安) |
|---|---|---|---|
| シングルキャブ | 3.0L ディーゼル | 3名 | 約482万円~ |
| ダブルキャブ | 3.0L ディーゼル | 6名 | 約500万円~ |
※上記はあくまで一般的な目安です。グレードやオプションにより実際の価格は異なります。正確な価格は必ずトヨタ販売店またはビルダーでご確認ください。
ベース車両だけですでに約500万円に達しています。これに架装費用(居住シェルの製造コスト・内装家具・電装システムなど)とビルダーの利益が加算されるため、キャブコン完成車の乗り出し価格は1,000万円が「標準的なスタートライン」となりつつあります。ハイエンドなモデルや4WD仕様、電装装備をフルに積んだモデルでは、1,500万円を超えるものも珍しくなくなっています。
価格上昇の背景
「なぜこんなに高くなったのか」には、いくつかの要因が重なっています。まず、エンジンの3.0L化・排ガス規制対応(AdBlue尿素SCRシステムを含む)というコストアップ要因があります。LEDデイタイムランニングライトの標準装備化も、コスト増の一因です。さらに、近年の原材料費の高騰と、円安による輸入部品コストの上昇も価格に反映されています。
一方でビルダー側も、単なる値上げではなくリチウムイオンバッテリーの標準化、ソーラーパネルの大型化、充電システムの高度化など、価格に見合う付加価値の強化を積極的に進めています。10年・15年と長く使うことを前提にすれば、こうした投資の回収期間は意外と短い場合もあります。
投資対効果をどう考えるか
1,000万円超という数字だけを見れば確かに高い買い物です。ただ、住宅購入と同様に「何年使うか」「どのくらいの頻度で旅に出るか」という視点で考えると、一回あたりのコストは意外と小さくなることも多いです。毎週末キャンピングカーで旅に出る家族なら、年間50泊以上するケースも珍しくありません。10年間で500泊なら、1泊あたりのコストは車両本体だけで見れば20万円程度(1,000万円÷500泊)。これにガソリン代や維持費が加わりますが、ホテル泊と比べてどうかはライフスタイル次第です。
また、3.0Lエンジンへの移行によって環境規制への適合が確保されているため、将来的に低排出ガス車規制が強化された場合でも、運行継続できる可能性が高くなります。これはリセールバリューの維持という観点でも、ポジティブな要素です。
ここに記載している価格や情報はあくまで一般的な目安です。実際の価格はグレード・オプション・架装内容・販売店によって大きく異なります。大きな金額が動く購入ですので、最終的な判断の前に必ず複数のビルダーや販売店に相談し、正確な情報を確認してください。
新型カムロードとキャンピングカー比較
カムロードベースのキャブコンを検討するとき、「ハイエースのバンコンと何が違うの?」「フィアット・デュカトって選択肢はどう?」という疑問は当然出てきます。それぞれのベース車両の特性と、カムロードとの違いを整理しておきましょう。実際に複数の選択肢を比較して悩んでいる方にとって、判断の参考になれば幸いです。

カムロード(キャブコン)vs ハイエース(バンコン)
ハイエースをベースにした「バンコン」と、カムロードをベースにした「キャブコン」は、見た目こそ似ていますが、その構造は根本的に異なります。
バンコンはハイエースのボディをそのまま活かし、その内部に居住スペースを作ります。つまり、鉄製のボディに囲まれた空間の中に家具や電装を組み込む形です。このため、断熱性は壁の素材・厚みに制約があり、居住空間の幅もハイエースのボディ幅(約2m以内)が上限となります。一方で普通自動車免許で運転でき、普通の駐車場に入れるコンパクトさは強みです。
対してキャブコンは、カムロードのシャシー(フレーム・エンジン・運転席)の上に、専用設計のFRP製または合板製のシェル(居住部分)をまるごと架装します。壁の素材や厚み、窓の位置、天井高、ルーフエアコンの搭載などを自由に設計できるため、断熱性・居住空間・レイアウトの自由度ではキャブコンが圧倒的に有利です。2人から大家族まで対応できる多彩なレイアウトが存在し、バンクベッド(運転席上部の張り出しベッド)によって車体サイズ以上の就寝スペースを確保できる点もキャブコンならではの特長です。
走行性能の面でも、2026年型カムロードの3.0Lディーゼルエンジンはキャブコンの重い架装を前提とした設計です。積載状態での登坂性能や巡航安定性において、ハイエースより余裕があります。
| 比較項目 | カムロード(キャブコン) | ハイエース(バンコン) |
|---|---|---|
| 居住空間の広さ | ◎ 専用シェルで自由設計 | △ ボディ幅に制約あり |
| 断熱性能 | ◎ 壁材・厚み自由に設計可 | △ 鉄ボディの制約あり |
| レイアウト自由度 | ◎ バンクベッドなど多彩 | △ 制約あり |
| 走行・積載性能 | ◎ 3.0Lディーゼル、重積載向け | ○ 2.8Lディーゼル |
| 取り回しのしやすさ | △ 車体が大きめ | ◎ 一般駐車場にも対応 |
| 価格帯 | △ 1,000万円~が目安 | ○ 600~900万円台が多い |
カムロード(キャブコン)vs フィアット・デュカト(輸入キャブコン)
近年、欧州製のフィアット・デュカトをベースとした輸入キャンピングカーも国内で存在感を高めています。ドイツやフランスのビルダーが手がけた豪華な内装と充実した設備は魅力的ですが、日本の道路事情と照らし合わせると、いくつかの課題も見えてきます。
まず車幅の問題です。デュカトは全幅が約2.2~2.35mと広く、日本のコインパーキング(標準幅2.5m程度)では余裕が少なく、山道や細い路地での取り回しに苦労する場面が出てきます。一方カムロードは日本の2tトラック規格をベースとした設計で、全幅は2m前後です。ナッツRVの「アレッタ」のように2×5mの駐車枠に収まるサイズを実現したモデルまで登場しており、これはデュカトには難しい、日本の道路事情を熟知したカムロードならではの強みです。
次に駆動方式です。デュカトはFF(前輪駆動)が主流ですが、カムロードはFR(後輪駆動)または4WDを選択できます。重量物がリアに集中するキャンピングカーの特性上、後輪に荷重がかかるFR・4WD方式はトラクション性能で有利です。特に雪道や急勾配の登坂路でその差は顕著になります。
さらにメンテナンス・部品供給の観点でも、国産のカムロードは全国のトヨタ販売店でメンテナンスを受けられるという大きなアドバンテージがあります。輸入車であるデュカトは、対応できる整備工場が限られる地域もあり、故障時の対応スピードに差が出ることがあります。
まとめると
取り回しの良さ・メンテナンス性・雪道や山道でのトラクション性能を重視するなら、2026年型カムロードは現状でも非常に強力な選択肢です。一方で、欧州のビルダーが作り込んだ完成度の高い内装や、デュカトならではの走行安定性(特に直進安定性の高さ)を好む方には輸入車も選択肢に入ります。どちらが「正解」というわけではなく、自分のライフスタイルと使いたい道のタイプで選ぶのが正直なところかなと思います。
カムロードマイナーチェンジ2026の総評
ここまで長々とお付き合いいただきましたが、最後に私なりの総評をお伝えします。

2026年のカムロードマイナーチェンジは、「派手なスペック競争をしない、実直な進化」だと思います。最高出力や最大トルクの数値こそ変わっていませんが、エンジンを3.0Lへ拡大したことで得られる低回転からの粘り強いトルクと長期耐久性の向上は、キャンピングカーの使い方にピタリとはまった進化です。長距離を、積載状態で、何年も使い続けるという場面では、この余裕が確実に活きてきます。
LEDデイタイムランニングライトの全車標準化は、「安全装備をケチったグレードを選ばせない」という意味で、地味ながら重要な進歩です。商用車ベースのシャシーでは、廉価グレードの安全装備が手薄になりがちですが、この標準化によって最低限の被視認性はどのグレードでも確保されるようになりました。
そして何より、長期間続いた出荷停止を乗り越えて安心して注文・購入できる環境が戻ってきたことが、2026年モデル最大の「安心感」かもしれません。業界全体が息を吹き返したことで、各ビルダーの開発意欲も高まっており、ナッツRVの「アレッタ」やキャンパー厚木の「LIVANO」のように、新型シャシーの特性を活かした意欲的な新モデルが次々と登場しています。
価格の上昇は事実であり、1,000万円超という数字は決して軽くない金額です。ただ、3.0Lエンジンの耐久性・環境規制適合による将来的な運行継続可能性・リセールバリューの維持、そしてビルダー各社が積み上げる付加価値の充実を総合すると、「待った甲斐のある完成度」に仕上がっていると評価していいのではないでしょうか。
これからキャンピングカーを購入しようと考えているなら、まずは複数のビルダーのショールームへ足を運んでみることをおすすめします。同じ2026年型カムロードをベースにしていても、ビルダーによって内装・レイアウト・電装の哲学はまったく違います。自分たちのキャンプスタイルに合った「相棒」を、実際に見て、触れて、座って、探してみてください。
2026年型カムロード・主要諸元まとめ
- 発表・発売日:2026年1月6日
- ベース車両:トヨタ ダイナ カーゴ 1.0tシリーズ
- エンジン型式:3GD-FTV(直列4気筒 ディーゼルターボ、2,982cc)
- 燃料噴射方式:コモンレール式
- 最高出力:144PS / 3,400rpm
- 最大トルク:300Nm / 1,200~3,200rpm
- 変速機:6速オートマチック(ディーゼル2WDのMTは廃止)
- 駆動方式:2WD(FR)または4WD
- タイヤ構成:リアダブルタイヤ(2021年MC以降の標準を踏襲)
- 安全装備:LEDデイタイムランニングライト(全車標準装備)
- 環境対応:平成28年排出ガス規制適合・2025年度燃費基準達成
- AdBlue(尿素SCRシステム):搭載
最終的な購入判断にあたっては、正確なグレード・装備・価格についてトヨタ公式サイトや各ビルダー・販売店に直接ご確認ください。大きな買い物だからこそ、複数のビルダーや販売店への相談を積み重ねて、納得のいく選択をしていただければと思います。
