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進化の全貌!クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 2025年モデル徹底解説

クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ
出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイトより

トヨタのフラッグシップモデルとして、長年にわたり日本の自動車シーンをリードしてきたクラウン。

その伝統と革新の精神を受け継ぎつつ、現代の多様なニーズに応える形で登場したクラウンクロスオーバーが、2025年に向けてさらなる進化を遂げました。

特に2025年4月2日に発表された一部改良と、クラウンブランド誕生70周年を記念した特別仕様車の登場は、多くの自動車ファンの注目を集めています。

この記事では、「クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 2025」に関する最新情報を徹底的に掘り下げ、エクステリアやインテリアの変更点、注目の特別仕様車の詳細、進化した安全性能、そして購入を検討する上で気になる価格や納期、市場での評判に至るまで、あらゆる角度から詳しく解説していきます。

この記事を読むと以下のポイントについて理解できます。

  • 2025年クラウンクロスオーバーのマイナーチェンジによる具体的な変更点
  • 注目の70周年記念特別仕様車「RS “THE 70th”」「Z “THE 70th”」の詳細
  • 最新のグレード構成、価格、納期に関する情報
  • クラウンクロスオーバーの市場での評判と今後の展望
目次

クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 2025:進化したポイントを徹底解剖

待望のクラウンクロスオーバー 2025年モデルは、エクステリアの洗練、インテリアの質感向上、先進技術のアップデート、そしてブランドの節目を祝う特別なモデルの追加など、多岐にわたる進化を遂げています。

ここでは、その具体的な変更点と魅力を詳しく見ていきましょう。

出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

2025年モデルはいつ発表?最新改良情報

「クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 2025」として注目されるのは、主に2025年4月2日にトヨタ自動車から公式発表された一部改良モデルと、クラウンブランド誕生70周年という輝かしい節目を記念して設定された特別仕様車に関する最新情報です。

この改良には、安全法規への対応としてイベントデータレコーダー(EDR)の搭載や歩行者保護エリアの拡大が含まれるほか、グレード体系の整理(Xグレードの廃止)、ボディカラーラインナップの見直し、そして最大の目玉である「70周年記念特別仕様車」の導入が挙げられます。

クラウンクロスオーバーは、2022年9月のデビュー以来、市場のフィードバックや技術の進化を反映し、細やかな改良が継続的になされてきました。

例えば、2024年4月にも商品改良が行われ、より上級志向の「Z」グレードが新設されたほか、内外装の質感向上や一部装備の拡充が図られています。

本記事では、こうした継続的な進化の文脈を理解しつつ、特に2025年4月2日に発表された最新の改良点と、70周年記念特別仕様車に焦点を当て、その詳細と魅力を深掘りしていきます。

トヨタがクラウンクロスオーバーに対して、デビューから約1年半後、さらにその1年後と、比較的短い間隔で改良を重ねている背景には、市場の多様なニーズや声に迅速に応えようとする強い意志が感じられます。

また、クラウンという伝統あるブランドを、クロスオーバーという新しい形で現代に適合させ、さらに未来へと繋げていくための積極的な姿勢の表れとも言えるでしょう。

特に、新しいコンセプトのモデルであるからこそ、初期の評価を真摯に受け止め、細やかにブラッシュアップを続けることで、より完成度の高い、多くの人々に愛されるモデルへと進化させていると考えられます。

これは、トヨタが顧客満足度を最優先し、ブランドへの高い期待に応え続けようとする企業努力の証左と言えるでしょう。

外観デザインの洗練と注目のカラー変更点

クラウンクロスオーバーの大きな魅力の一つは、セダンのような流麗さとSUVのような力強さを併せ持つ、既成概念にとらわれない独創的なエクステリアデザインです。

2025年モデルでは、その基本的なデザインコンセプト「セダンでもSUVでもない新しいスタイル」を継承しつつ、細部にさらなる磨きがかけられ、洗練度を高めています。

特に目を引くのは、シャープで知的な印象を与えるLEDヘッドライト(CROSSOVER RS、CROSSOVER Zには4眼LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプを標準装備)や、フロントフェイスに一体感と先進性をもたらすシームレスなグリルデザインです。

これらの要素は、クラウンクロスオーバーが単なる実用車ではなく、所有する喜びを感じさせるプレミアムカーであることを雄弁に物語っています。

今回の2025年4月の一部改良では、ボディカラーのラインナップにも手が加えられました。

従来、落ち着いた高級感を演出していた「プレシャスシルバー」(モノトーンおよびバイトーン)が廃止される一方で、クラウンスポーツで採用され好評を博している、より鮮やかで深みのある赤「エモーショナルレッドⅢ」が新たに設定されました。

これにより、オーナーはより情熱的でスポーティな個性を表現できるようになりました。

さらに、バイトーンカラーを選択した際の細かな変更点として、従来ブラックアウトされていたアウトサイドドアハンドルがボディ同色へと変更されました。

この変更は、エクステリアの一体感を高め、よりクリーンで洗練された印象を与えることに貢献しています。

これらの見直しにより、ボディカラーのバリエーションは全11色(バイトーン5色、モノトーン6色)となり、ユーザーの多様な好みに応えるラインナップが用意されています。

そして、70周年記念特別仕様車「RS “THE 70th”」および「Z “THE 70th”」には、その名にふさわしい特別なエクステリアが与えられています。

特別設定色として、日本の美しい風景にも調和するバイトーンカラー「プレシャスメタル〈1L5〉×プレシャスホワイトパール〈090〉」と「プレシャスメタル〈1L5〉×ブラック〈202〉」がメーカーオプションで用意されました。

足元には、スポーティでありながら気品も感じさせるマットブラック塗装の21インチアルミホイールと専用センターオーナメントを標準装備。

さらに、ドアウィンドウフレームモールディングとドアベルトモールディングはブラック(SUS)となり、引き締まったサイドビューを演出。

リヤのトヨタエンブレムもブラック仕様となるなど、細部にわたり特別感が追求されています。

これらのボディカラー戦略の変更は、単なる色彩の入れ替え以上の意味合いを含んでいると考えられます。

プレシャスシルバーのような伝統的な高級車カラーを廃止し、エモーショナルレッドⅢのような鮮烈な色を導入する動きや、バイトーンのディテールをよりモダンに洗練させる試みは、クラウンクロスオーバーがターゲットとする顧客層を、従来のクラウンの固定観念にとらわれない、よりアクティブで自己表現を重視する層へと意識的に拡大しようとしているトヨタの明確な意志の表れと見ることができます。

これは、クラウンブランド全体の若返りを図り、グローバル市場での競争力を一層強化するための布石とも言えるでしょう。

出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

内装の質感向上とユーザーに人気の内装色

クラウンクロスオーバーの魅力は、エクステリアデザインの斬新さだけに留まりません。

ドライバーと同乗者を包み込むインテリア空間もまた、今回のマイナーチェンジでさらなる進化を遂げています。

デビュー当初、一部ユーザーから内装の質感について様々な声が寄せられていたことを受け、トヨタは迅速に対応。

2024年4月の一部改良では、センターコンソール周りのスイッチ類やドアスイッチパネルに上質なグレーメタリック塗装を施し、触れる機会の多い箇所にソフトパッドの使用範囲を拡大するなど、目に見える形での質感向上が図られました。

この流れは2025年モデルにも引き継がれ、より上質な移動空間を実現しています。

例えば、内装色においては、従来のブラック/ダークチェスナットから、より温かみと洗練さを感じさせるブラック/サドルタンへと変更されるなど(2024年4月改良)、カラーコーディネートにも細やかな配慮がなされています。

シートに施された精緻なステッチは、視覚的にも触覚的にも高級感を高める要素となっています。

実際にオーナーからは、「2024年4月の改良版では、以前指摘されていたような内装のチープさは感じられなかった」「シンプルで今風に洗練されている」といった肯定的な声が寄せられており、質感向上の効果が着実にユーザーに届いていることが伺えます。

標準グレードの内装色は、落ち着きと上質さを兼ね備えた「ブラック」を基調としつつ、オプションで「ブラック/サドルタン」や「フロマージュ」といった、よりパーソナルな空間を演出できるカラーも選択可能です。

シート素材もグレードに応じて最適化されており、Gグレードでは上級ファブリックと合成皮革のコンビネーション、ZグレードやRSグレードではしっとりとした肌触りの本革が標準装備され、クラウンならではの快適な座り心地を提供します。

そして、70周年記念特別仕様車では、内装にも特別なこだわりが貫かれています。

共通の特別設定内装色として、艶やかで深みのある「ブラックラスター」を採用。

シフトノブやインストルメントパネルには「THE 70th」のロゴが刻印されたレーザー加飾が施され、ドアを開けた瞬間に目に飛び込むプロジェクションカーテシイルミ(ロゴ入り)など、随所に記念モデルならではのプレミアムな雰囲気が漂います。

特に「RS “THE 70th”」には、ホールド性に優れたレッドステッチ入りの専用スポーツレザーシートが装備され、スポーティなドライビングへの期待感を高めます。

コックピットに目を向けると、ドライバー正面には大型の12.3インチTFTカラーメーター、センターには同じく12.3インチのタッチスクリーンディスプレイが水平基調で配置され、視認性と操作性に優れた先進的なインターフェースを実現しています。

ワイヤレスApple CarPlayやAndroid Autoにも対応しており、使い慣れたスマートフォンアプリを車内でシームレスに利用可能です。

シートヒーターやベンチレーション機能(グレードにより設定)も備わり、季節を問わず快適なドライブを約束します。

クラウン伝統の「全席特等席」という思想は、このクロスオーバーモデルにもしっかりと受け継がれています。

後席も広々とした足元空間と十分なヘッドクリアランスが確保され、一部グレードではリクライニング機能や後席専用のエアコン操作パネルも装備。

長距離ドライブでも全ての乗員がリラックスして過ごせるよう配慮されています。

このような内装の質感向上への真摯な取り組みは、クラウンクロスオーバーが単に「新しいスタイルのクラウン」であるだけでなく、「真の高級車」としての地位を確固たるものにするための重要なステップと言えます。

特に、市場の声に迅速に応え、製品改良に活かすトヨタの姿勢は、ブランドイメージの維持向上はもちろんのこと、競争が激化する高級クロスオーバーSUV市場において、顧客の期待を超える価値を提供し続けるという強い意志の表れではないでしょうか。

出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

先進技術の結晶:安全性能とコネクテッド機能

クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 2025年モデルは、デザインや質感の向上だけでなく、日々の運転をより安全で快適なものにするための先進技術においても大きな進化を遂げています。

より安心なドライブを実現する「Toyota Safety Sense」の進化

全グレードに最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されており、クラストップレベルの安全性能を追求しています。

今回の改良における特筆すべき進化点として、まずプリクラッシュセーフティ機能の強化が挙げられます。

従来の車両・歩行者(昼夜)・自転車運転者(昼夜)の検知に加え、新たに自動二輪車(昼)の検知にも対応しました。

さらに、交差点での出会い頭や右左折時の検知範囲も拡大され、より複雑な交通状況下での衝突回避や被害軽減をサポートする能力が向上しています。

CROSSOVER RSおよびZグレードには、さらに高度な安全運転支援機能が標準装備されています。

ドライバーによる回避操舵がない場合でも、システムがブレーキと操舵を制御して衝突回避を支援する「緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)」、交差点での出会い頭の事故リスクを低減する「フロントクロストラフィックアラート[FCTA]」、そして高速道路などでの車線変更をスムーズに支援する「レーンチェンジアシスト[LCA]」が搭載され、より安心して運転に集中できる環境を提供します。

夜間の視認性を高めるヘッドライトシステムも進化しています。

RSとZには、先行車や対向車への眩惑を最小限に抑えつつ、ハイビームでの照射範囲を最大化する「アダプティブハイビームシステム[AHS]」を、Gにはハイビームとロービームを状況に応じて自動で切り替える「オートマチックハイビーム[AHB]」を標準装備しています。

その他にも、運転状況に応じてリスクを先読みし、ステアリングやブレーキ操作をさりげなくサポートする「プロアクティブドライビングアシスト[PDA]」や、信号の切り替わり時のうっかり出遅れを知らせる機能が追加された「発進遅れ告知機能[TMN]」など、日々の運転をより安全かつストレスフリーにするための機能が充実しています。

運転負荷を大幅に軽減する高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」

CROSSOVER RSおよびZグレードには、人とクルマが協調することで、より安全で快適な移動を実現するトヨタの高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」が標準装備されています。

「アドバンスト パーク」は、駐車が苦手な方でも安心の機能です。

スイッチ一つで、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトのほぼ全ての操作を車両が支援。

従来のバック駐車に加え、前向き駐車、さらにはバック出庫、前向き出庫にも対応しています。

専用スマートフォンアプリ「Remote Park」を使用すれば、車外からの遠隔操作による駐車・出庫も可能。

狭い場所での乗り降りや、荷物の積み下ろしが多いシーンで非常に便利です。

また、事前に駐車位置を登録しておけば、区画線のない駐車場でも利用できるメモリ機能も備えています。

「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」は、高速道路や自動車専用道路での渋滞時(0km/h~約40km/h)において、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシストの作動中に一定の条件を満たすと、システムが運転操作を支援し、ドライバーの疲労軽減に大きく貢献します。

T-Connectで「つながる」安心と便利なカーライフ

全グレードに12.3インチの高精細HDディスプレイオーディオが標準装備され(RS/ZはPlus、Gは標準)、通信型ナビゲーションに対応。

常に最新の地図情報や施設情報を利用したルート案内が可能です。

「Hey,トヨタ」と話しかけるだけで起動する自然対話式音声認識サービス「エージェント」は、ナビの目的地設定、エアコンの温度調整、窓の開閉などをスムーズに行えます。

また、車内Wi-Fi機能(別途契約が必要)を利用すれば、車内でデータ通信を気にせず快適にインターネットを楽しむことができます。

専用スマートフォンアプリ「My TOYOTA+」との連携も充実。

離れた場所から車両の施錠確認やエアコンの事前操作、駐車位置の確認などが可能です。

万一の事故や急病時には、専門オペレーターに繋がる「ヘルプネットR」が迅速な救助活動をサポート。

エアバッグ作動時には自動で通報する機能も備わっており、安心感を高めています。

このコネクティッドナビは、初度登録日から5年間無料で利用できる点も大きな魅力です。

これらの先進安全技術とコネクテッドサービスの充実は、単に機能が追加されたという以上に、トヨタが目指す「交通事故死傷者ゼロ」の実現と、「もっといいクルマづくり」への真摯な取り組みを体現しています。

「トヨタ チームメイト」のような高度運転支援システムは、将来の自動運転社会への重要なステップであり、クラウンがその技術的リーダーシップを発揮している証左と言えるでしょう。

さらに、ソフトウェアアップデートによって購入後も機能が進化し続けるという点は、クルマの価値が時間と共に向上するという新しい時代のカーライフを提案しており、長期的な視点で見ても顧客満足度を高める要素となるはずです。

出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

待望のクラウンクロスオーバー 70周年記念特別仕様車が登場!

1955年の初代トヨペット・クラウン誕生から70年という、日本の自動車産業史においても特筆すべきアニバーサリーイヤーを迎え、トヨタは「クラウンクロスオーバー」に特別な価値を付加した「70周年記念特別仕様車」を設定しました。

これは、クラウンが長きにわたり培ってきた「革新と挑戦」のDNAを現代に受け継ぎ、オーナーとなる方に特別な誇りと所有する喜びを提供するためのモデルです。

スポーティネスを磨き上げた「CROSSOVER RS “THE 70th”」

クラウンクロスオーバーのラインナップの中でも、最もダイナミックな走行性能を誇る2.4Lターボハイブリッド搭載の「CROSSOVER RS」をベース車両としています。

車両本体価格は680万円(税込)からと設定されています。

エクステリアは、マットブラック塗装が施された専用21インチアルミホイールや、ブラックアウトされたドアウィンドウフレームモールディング、リヤのブラックトヨタエンブレムなどが採用され、より引き締まったスポーティな印象を強調しています。

インテリアには、鮮やかなレッドステッチが施された専用スポーツレザーシート、ヒーター機能とタッチセンサーを備えた本革巻き3本スポークステアリング(専用ステッチ・ウォームスティール加飾)、そしてアルミ製ペダルが装備され、ドライバーズカーとしての魅力を一層高めています。

上質感を極めた「CROSSOVER Z “THE 70th”」

2.5Lハイブリッドシステムを搭載し、快適性と経済性をバランスさせた上級グレード「CROSSOVER Z」がベースとなっています。

車両本体価格は600万円(税込)からとなっています。

エクステリアは、RS “THE 70th”と共通のマットブラック21インチアルミホイールやブラック基調の各種加飾に加え、リヤの車名エンブレムには深みのある漆黒メッキが施され、落ち着いた中にも特別な存在感を放ちます。

インテリアのハイライトは、光沢感が美しい専用内装色「ブラックラスター」の採用です。

インストルメントパネルには「THE 70th」のロゴがレーザー加飾で刻まれ、まさに記念モデルならではのプレミアムな空間を演出しています。

両グレードに共通する、70周年を祝う特別な装備

これらの特別仕様車には、70周年を記念する数々の専用アイテムが共通で装備されています。

エクステリアでは、クラウンの豊かな歴史を象徴する特別なバイトーンボディカラーとして、「プレシャスメタル〈1L5〉×プレシャスホワイトパール〈090〉」と「プレシャスメタル〈1L5〉×ブラック〈202〉」がメーカーオプションで設定可能です。

インテリアに目を向けると、70周年記念ロゴが刻印されたプレミアムシフトノブ、フロントドアを開けると足元を照らすロゴ入りプロジェクションカーテシイルミ、そして同じくロゴがデザインされたクラウン専用キー(2個)とリサイクルレザー製の専用マニュアルケースが、日々のカーライフに特別感をもたらします。

さらに、オプションとして70周年記念ロゴ入りサイドデカールも用意されており、エクステリアにさらなる個性を加えることができます。

この70周年記念特別仕様車の設定は、単に限定モデルを販売するという以上に、クラウンというブランドが歩んできた輝かしい歴史と、その伝統を重んじながらも常に未来へと挑戦し続ける姿勢を、改めて市場に示すものです。

クロスオーバーという新しいスタイルでこの節目を迎えることは、クラウンが時代と共に進化し続けるダイナミックなブランドであることを象徴しています。

RSとZという異なる個性を持つグレードそれぞれに特別仕様車を用意することで、多様化する現代の高級車ユーザーの幅広い嗜好に応えようとするトヨタの懐の深さも感じられます。

これらのモデルは、単なる移動手段としてだけでなく、所有する喜びやステータスシンボルとしての価値も高く、将来的にはコレクターズアイテムとしての評価を得る可能性も秘めていると言えるでしょう。

表1: クラウンクロスオーバー 70周年記念特別仕様車 装備概要

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グレードベース車両主な特別装備(エクステリア)主な特別装備(インテリア)車両本体価格(税込)
CROSSOVER RS “THE 70th”CROSSOVER RSマットブラック塗装21インチアルミホイール、ブラック加飾(ドアモール、リヤエンブレム等)、特別設定バイトーンカラー(オプション)、70周年記念サイドデカール(オプション)スポーツレザーシート(レッドステッチ)、専用ステアリング(ヒーター&タッチセンサー付、専用加飾)、アルミペダル、70周年記念ロゴ入りアイテム(シフトノブ、キー、マニュアルケース、カーテシイルミ)680万円~
CROSSOVER Z “THE 70th”CROSSOVER Zマットブラック塗装21インチアルミホイール、ブラック加飾(ドアモール、リヤエンブレム等)、漆黒メッキ車名エンブレム、特別設定バイトーンカラー(オプション)、70周年記念サイドデカール(オプション)特別設定内装色「ブラックラスター」、専用レーザー加飾(インストルメントパネル)、70周年記念ロゴ入りアイテム(シフトノブ、キー、マニュアルケース、カーテシイルミ)600万円~
注: 価格や装備の詳細は、販売店にご確認ください。
出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

RS Landscapeなど魅力的な特別仕様車もチェック

70周年記念モデル以外にも、クラウンクロスオーバーには個性豊かな特別仕様車がラインナップされており、ユーザーの多様なニーズに応えています。

アクティブなライフスタイルに応える「CROSSOVER RS “LANDSCAPE”」

2024年4月に追加された「CROSSOVER RS “LANDSCAPE”」は、クラウンクロスオーバーの持つSUVとしてのポテンシャルをさらに引き出し、アウトドアアクティビティを愛するユーザーに向けた特別なモデルです。

エクステリアは、専用ボディカラーとして「ブラック×アーバンカーキ」などが設定され、ワイルドな印象を強調。

足元には245/60R18サイズのオールテレインタイヤと専用18インチアルミホイールを装着し、悪路走破性を向上させています。

さらに、オーバーフェンダーやマッドフラップ、けん引フックといった本格的なオフロード装備が標準で備わります。

この特別装備により、標準モデルと比較して地上高が25mmアップ、全幅も40mm拡大されており、より力強いスタンスを実現しています。

ルーフキャリアの装着を想定したルーフラックもディーラーオプションで用意されており、まさに「LANDSCAPE(風景)」の名にふさわしく、大自然へと踏み出すための機能性とスタイルを兼ね備えています。

価格は約685万円からとなっています。

究極の個性を放つ「CROSSOVER RS “THE LIMITED MATTE-METAL”」

トヨタの新しいクラウン専門店「THE CROWN」でのみ取り扱われる、まさに特別な一台が「CROSSOVER RS “THE LIMITED MATTE-METAL”」です。

その名の通り、ボディカラーには独特の質感を持つ特別設定色のマットメタルを採用。

光の当たり方によって表情を変えるこの塗装は、見る者に強烈な印象を与えます。

足元にはマットブラックの専用アルミホイールが組み合わされ、インテリアには上質なスポーツシートが装備されるなど、細部に至るまで徹底的にこだわり抜かれています。

価格は約755万円からと、クラウンクロスオーバーのラインナップの中でも最上級に位置づけられるモデルです。

これらの特別仕様車の展開は、クラウンクロスオーバーが持つ多様な可能性を追求し、従来のクラウンの枠にとらわれない新しい顧客層へ積極的にアプローチしようとするトヨタの戦略の表れと言えます。

「LANDSCAPE」のようなアウトドアに特化したモデルは、アクティブなライフスタイルを持つ層に新たな選択肢を提供し、「THE LIMITED MATTE-METAL」のような店舗限定の個性的なモデルは、よりパーソナルな価値を求める顧客の所有欲を満たします。

これにより、クラウンブランドは伝統を守りつつも、常に新しい時代に適合し、進化し続けるブランドであることを力強く示しているのです。

クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 2025:購入前に知りたい全情報

2025年のマイナーチェンジを経て、さらに魅力が増したクラウンクロスオーバー。

ここでは、購入を検討する際に役立つグレード構成、価格、納期、そして市場での評判といった実用的な情報をお届けします。

出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

最新グレード構成と最適な選び方のポイント

2025年4月の一部改良により、クラウンクロスオーバーのグレード体系はより洗練され、選びやすくなりました。

2025年4月以降の新しいグレード体系

従来設定されていたエントリーグレード「X」が廃止され、現在は2.5Lハイブリッドシステムを搭載する「G」と「Z」、そして2.4Lターボハイブリッドシステムを搭載する高性能グレード「RS」の3つを基本構成としています。

これに70周年記念特別仕様車が加わる形となります。

各グレードの特徴と推奨されるユーザー像

  • CROSSOVER G:
    Xグレード廃止後の実質的なエントリーグレードでありながら、クラウンならではの上質さと先進装備をバランス良く備えています。
    2.5Lハイブリッドシステムによるスムーズな走りと優れた燃費性能が魅力です。
    標準装備の例としては、19インチアルミホイール、Bi-Beam LEDヘッドランプ、上級ファブリックと合成皮革を組み合わせたシート、12.3インチのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)などが挙げられます。
    日常使いでの快適性と経済性を重視しつつ、クラウンブランドの確かな品質を求める方におすすめです。
    また、KINTO FACTORYのアップグレードアイテムの対象車でもあり、購入後に自分好みにカスタマイズする楽しみもあります。
  • CROSSOVER Z:
    2.5Lハイブリッドシステムを搭載するモデルの中で、より上質な装備と快適性を追求した上級グレードです。
    RSグレードに近い先進安全装備や快適装備が標準で備わることが多く、内外装の質感もGグレードから一段と高められています。
    標準装備の例としては、21インチのノイズリダクションアルミホイール、4眼LEDヘッドランプ、上質な本革シート、12.3インチHDディスプレイオーディオPlus、そして高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」(アドバンスト パークなど)が挙げられます。
    より充実した装備と、長距離移動でも疲れにくい快適な室内空間を重視する方に適しています。
    ただし、内装色の選択肢において、「ブラック/イエローブラウン」のような一部カラーはRS専用となるなど、細かな違いが存在する場合があるため注意が必要です。
  • CROSSOVER RS:
    2.4LデュアルブーストハイブリッドシステムとDirect Shift-6ATを組み合わせ、システム最高出力約340馬力(2.4Lターボハイブリッドモデル)を発揮する、最もスポーティでパワフルなグレードです。
    専用の内外装パーツや、走行性能を高める装備が奢られています。
    標準装備の例としては、切削光輝とブラック塗装が施された専用21インチアルミホイール、パドルシフト、専用デザインの本革スポーツシート、4眼LEDヘッドランプ、カラーヘッドアップディスプレイ、そして「トヨタ チームメイト」などが挙げられます。
    ドライビングプレジャーを追求し、クラウンクロスオーバーならではのダイナミックな走りを存分に楽しみたいアクティブなドライバーに最適な選択肢です。

なお、2024年4月の一部改良において、それまで上位の「Advanced」グレードなどに設定されていたハンズフリーパワートランクリッド、イージークローザー(リヤドア・ラゲージドア)、カラーヘッドアップディスプレイといった人気の高い快適装備や先進装備が、G、Z、RSの各グレードに標準装備化された点も大きなポイントです。

これにより、どのグレードを選んでも高い満足感が得られるようになっています。

Xグレードの廃止とGグレードの実質的なエントリーモデル化は、クラウンクロスオーバー全体のポジショニングを一段引き上げ、ブランドの高級感を維持・向上させる狙いがあると考えられます。

同時に、人気装備をGグレード以上に標準化することで、顧客満足度を高めるとともに、グレード間の装備差による選択の複雑さを軽減し、ユーザーがより自分に合った一台を選びやすくする配慮も見て取れます。

表2: クラウンクロスオーバー 主要グレード比較 (2025年マイナーチェンジ後)

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グレードパワートレインタイヤ&ホイール主な標準装備(抜粋)内装の主な特徴車両本体価格(税込)
CROSSOVER G2.5L ハイブリッドシステム (E-Four)19インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)Bi-Beam LEDヘッドランプ、12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)、Toyota Safety Sense上級ファブリック+合成皮革シート(ブラック)515万円~
CROSSOVER Z2.5L ハイブリッドシステム (E-Four)21インチノイズリダクションアルミホイール(ダークプレミアムメタリック塗装)4眼LEDヘッドランプ、12.3インチHDディスプレイオーディオPlus、本革シート、トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]本革シート(ブラック、フロマージュ、ブラック/サドルタンから選択可)595万円~
CROSSOVER RS2.4L ターボハイブリッドシステム (E-Four Advanced)21インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)4眼LEDヘッドランプ、カラーヘッドアップディスプレイ、本革スポーツシート、パドルシフト、トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]本革スポーツシート(ブラック、ブラック/イエローブラウン、フロマージュ、ブラック/サドルタンから選択可)670万円~
注: 上記は代表的な装備であり、詳細やオプションについては販売店にご確認ください。内装色の選択肢は時期や組み合わせにより変動する可能性があります。
出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ後の価格とZグレード乗り出し価格の目安

2025年4月1日発売の一部改良モデルおよび特別仕様車の新車価格は以下の通りです(いずれも消費税10%込み)。

  • CROSSOVER G E-Four: 515万円
  • CROSSOVER Z E-Four: 595万円
  • CROSSOVER RS E-Four advanced: 670万円
  • 特別仕様車 CROSSOVER RS “THE 70th” E-Four advanced: 680万円
  • 特別仕様車 CROSSOVER Z “THE 70th” E-Four: 600万円
  • 特別仕様車 CROSSOVER RS ザ リミテッド マットメタル E-Four advanced: 755万円

これらの価格は車両本体価格であり、実際に購入する際の総支払額(乗り出し価格)には、メーカーオプションやディーラーオプションの価格、そして税金(自動車税種別割、自動車重量税、環境性能割)、保険料、登録諸費用などが加算されます。

CROSSOVER Zグレードの乗り出し価格の目安

例えば、車両本体価格が595万円の「CROSSOVER Z E-Four」の場合を考えてみましょう。

仮にメーカーオプションとして人気のパノラマルーフ(約11万円~)や、その他必要なディーラーオプション(フロアマット、サイドバイザー、ドライブレコーダーなど)で合計約30万円~50万円程度を見込むとします。

諸費用(税金、自賠責保険料、登録手数料など)が約20万円~30万円程度かかると仮定すると、乗り出し価格の目安としては、おおよそ645万円~675万円程度が一つの参考になるでしょう。

もちろん、選択するオプションや地域、販売店によって総額は変動しますので、正確な金額は必ず販売店で見積もりを取得してください。

今回の価格改定の背景には、前述のXグレード廃止による実質的なエントリー価格の上昇や、各グレードにおける装備の充実化などが影響していると考えられます。

クラウンクロスオーバーの価格設定は、単に車両の製造コストだけでなく、長年培われてきた「クラウン」というブランドが持つ価値、搭載される数々の先進技術、そしてメルセデス・ベンツやBMWといった輸入車を含む競合車種との市場におけるポジショニングなど、多角的な要素を考慮して決定されています。

Xグレードの廃止や、70周年記念モデルのような高価格帯の特別仕様車の投入は、クラウンブランドのプレミアムイメージを一層強化し、同時に収益性を高めようとするトヨタの戦略の一環と見ることができます。

具体的な乗り出し価格をシミュレーションすることで、購入を検討している読者にとっては、より現実的な資金計画を立てる一助となり、高価格帯であってもそれに見合う価値がクラウンクロスオーバーには備わっていることを示唆する材料となるでしょう。

最新納期情報と気になる受注停止の噂の真相

クラウンクロスオーバーの購入を検討する上で、最新の納期情報は非常に気になるポイントです。

2025年4月以降の納期状況の予測と現状

2025年4月2日に一部改良モデルと70周年記念特別仕様車が発表された直後は、注文の集中や生産調整などにより納期が一時的に不確定となることが一般的です。

しかし、主要な自動車アナリストの予測によれば、2025年5月頃から新型の初回生産分の納車が始まり、6月頃には平均納期が3~4ヶ月程度に落ち着くのではないかと見られています。

ただし、トヨタ自動車の公式サイトでは、2025年4月25日更新時点でクラウンクロスオーバーの工場出荷時期目処について「詳しくは販売店にお問い合わせください」との案内が継続されており、依然として納期が流動的である可能性も示唆されています。

これは、部品供給の状況やグレード、選択するオプション、ボディカラー、そして注文する地域や販売店によって納期が変動するためです。

一方で、サブスクリプションサービスであるKINTOを通じて契約する場合、通常の購入よりも納期が1ヶ月程度早まるケースも報告されています。

これは、KINTO向けの車両枠が別途確保されている、あるいは人気の仕様が中心となるため生産・納車計画が立てやすいといった理由が考えられます。

過去の納期遅延とその後の改善

クラウンクロスオーバーは、発売当初や半導体不足が深刻だった時期には、半年以上の大幅な納期遅延が発生していました。

しかし、その後トヨタの生産体制の改善や部品供給状況の好転により、例えば2025年2月時点では、2.5Lハイブリッドモデルで約2ヶ月、RS系2.4Lターボハイブリッドモデルでも2~3ヶ月程度まで納期が大幅に短縮された実績があります。

この納期短縮の背景には、生産ラインの効率化、主要部品の安定供給、そして後述する受注状況の変化などが複合的に影響しています。

受注停止の状況とその影響

2025年1月頃から、一部のトヨタディーラーにおいて、クラウンクロスオーバーの一部のグレードやモデルの新規受注を一時的に停止する動きが見られました。

これは、2025年4月の改良モデルへの生産切り替え準備や、抱えているバックオーダーの解消、生産キャパシティの調整などが目的であったと考えられます。

実際に、2025年4月の改良を控えて、それ以前の現行モデルの受注は2025年3月中旬頃までに順次締め切られたと報じられています。

現在も、販売店によっては特定のグレードや仕様のオーダーを一時的にストップしていたり、在庫車のみの販売となっているケースも考えられるため、購入を希望する場合は、まず最寄りの正規ディーラーに最新の受注状況と納期見込みを確認することが不可欠です。

クラウンクロスオーバーの納期情報は、世界的な部品供給の安定性、工場での生産計画、そして新モデル発表に伴う需要の変動など、様々な要因によって左右されます。

一時的な受注停止や納期の短縮・長期化は、メーカーが生産と需要のバランスを最適化し、顧客へより良い形でお届けしようと努めている過程の表れでもあります。

購入を検討されている方は、焦らず、しかしタイミングを逃さぬよう、正規ディーラーと密にコミュニケーションを取り、常に最新の情報を入手することが重要です。

特に人気の高いグレードや、期間限定の特別仕様車については、早めの情報収集と行動が求められる可能性があります。

出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

クラウンクロスオーバーの評判:「ダサい」は過去?現在の評価は

クラウンクロスオーバーが2022年に発表された当初、その斬新なデザインは大きな話題を呼びましたが、同時に伝統的なクラウンのイメージを期待する層からは「ダサい」「クラウンらしくない」といった厳しい意見も聞かれました。

しかし、発売から時間が経過し、2024年そして2025年の改良を経て、その評価はどのように変化しているのでしょうか。

デザイン評価の変遷と肯定的な意見の広がり

結論から言えば、「ダサい」という評価はもはや過去のものとなりつつあり、クラウンクロスオーバー独自の魅力や洗練さが市場に浸透し、肯定的な意見が着実に増えています。

特に、従来のセダンの枠にとらわれない新しい価値観を持つ若い世代や、先進的なデザインを好む層からは、「見慣れてくると逆に個性的で存在感がありカッコいい」「都会的で洗練された雰囲気」といった声が多く聞かれるようになりました。

実際にユーザーレビューを見ても、「都会でもスマートに映えるデザイン」「SUVの実用性とセダンのしっとり感を両立している」「意外とスポーティな走りも楽しめる」といった、デザインと機能性、走行性能の融合を評価する声が目立ちます。

2024年・2025年の改良がもたらしたデザインの洗練

2025年4月の一部改良を含む近年のアップデートは、クラウンクロスオーバーのデザインをさらに洗練させる上で重要な役割を果たしています。

例えば、ボディカラーラインナップの見直しでは、従来のプレシャスシルバーに代わり、より鮮やかで情熱的な「エモーショナルレッドⅢ」が追加されました。

また、バイトーンカラー選択時のアウトサイドドアハンドルがボディ同色に変更されたことで、エクステリアの一体感が増し、よりモダンでスタイリッシュな印象が強まっています。

内装においても、ソフトパッドの採用範囲拡大や加飾パネルの質感向上など、ユーザーからのフィードバックを反映した細やかな改良が重ねられており、これが全体的な高級感と満足度の向上に繋がっています。

実際に2024年4月の改良後モデルのオーナーからは「内装のチープさは感じなかった」という声も聞かれます。

クラウンらしさの再解釈と新しい価値の創造

クラウンクロスオーバーは、伝統的な「クラウン=セダン」という固定観念を打ち破り、新しい時代のフラッグシップ像を提示しています。

その挑戦的な姿勢自体が、一部のユーザーには新鮮な魅力として映っています。

もちろん、エンブレムの持つ歴史的な重みや、クラウンならではの優れた静粛性、上質な乗り心地といった本質的な「クラウンらしさ」は、この新しい形においても確かに継承されています。

それは、全てを刷新したのではなく、あくまでクラウンブランドの新たな可能性を探る試みであることの証左です。

初期の「ダサい」というネガティブな評価は、主に長年クラウンに親しんできた層が抱く伝統的なイメージと、クロスオーバーという新しいデザイン言語との間に生じたギャップや戸惑いが大きかったためと考えられます。

しかし、時間が経過し、市場にその姿が浸透し、さらに細やかな改良が加えられることで、クラウンクロスオーバーが持つ独自の魅力や機能美、そして洗練さが徐々に理解され、特に新しい価値観を求める層からの評価が高まっていると言えるでしょう。

これは、トヨタのデザイン戦略が市場に受け入れられ、クラウンブランドの若返りや新たな顧客層の拡大に成功しつつあることを示唆しています。

中古車市場での動向と将来的なリセールバリュー

クラウンクロスオーバーの購入を検討する際、新車だけでなく中古車も視野に入れる方にとって、市場での価格動向や将来的なリセールバリューは重要な判断材料となります。

2025年のマイナーチェンジ(一部改良)が、これらにどのような影響を与えるのでしょうか。

マイナーチェンジが中古車価格に与える影響

一般的に、自動車はマイナーチェンジやモデルチェンジが行われると、旧モデルの中古車価格は下落する傾向にあります。

新しいモデルにより魅力的な装備やデザインが採用されることで、旧モデルの相対的な価値が低下するためです。

クラウンクロスオーバーも例外ではなく、2025年4月の一部改良や70周年記念特別仕様車の登場により、それ以前のモデルの中古車相場には一定の影響が出ることが予想されます。

実際に、2022年の発売から時間が経過し流通量が増えるにつれて、中古車平均価格が下落した事例も報告されています。

例えば、ある情報では約1年間で90万円以上価格がダウンしたとの分析もあります。

2022年式の初期ロットは登場時の新奇性から比較的高値で取引されていましたが、2025年以降は全体的に緩やかな価格下落が予測されています。

しかし、「クラウン」という強力なブランド力、そして今回の改良が一部改良であること、さらに改良内容によっては、価格下落の影響が限定的である可能性も十分に考えられます。

特に、装備の充実化やデザインの洗練が評価されれば、旧モデルであっても一定の需要は維持されるでしょう。

人気グレードとリセールバリュー

クラウンクロスオーバーの中でも、特にスポーティな「RS」グレードや、装備の充実した上級グレードは、中古車市場でも人気が高く、比較的高い残価率を維持する傾向が見られます。

これらのグレードは、新車価格も高めですが、長期的に見るとリセールバリューの高さから、実質的な負担額が抑えられる可能性があります。

また、70周年記念特別仕様車やRS Landscapeのような限定生産モデルや特徴的な特別仕様車は、その希少性から中古市場でも高い人気を保ち、場合によってはプレミアム価格で取引されることも期待できます。

購入・売却の最適なタイミング

中古車の購入を検討する場合、マイナーチェンジ直後は旧モデルの価格が下がり始めるタイミングであるため、比較的状態の良い車両をお得に入手できるチャンスかもしれません。

一方で、売却を考える場合は、新型モデルが登場し市場に流通し始める前に手放す方が、より高値での売却が期待できる可能性があります。

いずれにしても、中古車価格は車両の状態(年式、走行距離、修復歴の有無、内外装のコンディションなど)、人気色、装備内容、そしてその時々の市場全体の需給バランスによって大きく変動します。

最新の市場動向を注視し、複数の買取業者や販売店に見積もりを依頼するなど、情報収集を怠らないことが重要です。

クラウンクロスオーバーの中古車市場は、モデル自体の革新性、長年培われたブランド力、そして比較的短いサイクルで行われる改良という複数の要因によって、今後もダイナミックに変動していくことが予想されます。

初期の高値は目新しさによる部分も大きかったと考えられますが、流通量の増加と改良モデルの登場によって、徐々に価格は安定化に向かうでしょう。

しかし、RSグレードや各種特別仕様車のように、特定の魅力を持つモデルは高いリセールバリューを維持し続ける可能性があり、新車購入時のグレードや仕様の選択が、将来的な資産価値にも影響を与えることを念頭に置いておくと良いでしょう。

出典:トヨタクラウンクロスオーバー公式サイト

クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ比較:2024年と2025年の違い

クラウンクロスオーバーは、2022年9月のデビュー以来、市場のニーズや技術の進化に合わせて改良が重ねられています。

特に2024年4月と2025年4月には注目すべき変更が行われました。

ここでは、両者の主な違いを整理し、2025年モデルの進化点をより明確にします。

2024年4月の一部改良 ? 商品力向上とグレード展開の最適化

2024年4月に行われた商品改良では、主に以下の点が変更されました。

  • グレード体系の見直し: より上級志向のニーズに応える「Z」グレードが新設されました。また、従来の「G」グレードでは「Advanced」仕様が標準化され、ベーシックグレードは「X」に一本化されるなど、ラインナップが整理されました。
  • エクステリアの変更: 新しいボディカラーとして「マッシブグレー」(バイトーンおよびモノトーン)が追加され、19インチアルミホイールのデザインも刷新されました。さらに、アウトドアテイストを強調した特別仕様車「CROSSOVER RS”LANDSCAPE”」もこのタイミングで登場しています。
  • インテリアの改良: 内装色に「ブラック/サドルタン」が新たに設定され(従来のブラック/ダークチェスナットから変更)、「RS」グレードでは内装カラーの選択肢が4色に拡大。ドアトリムやインパネ、センターコンソールへのソフトパッド追加など、全体の質感向上も図られました。
  • 新機能と装備の追加: 「G」グレード以上に前後ドアのイージークローザーが追加されたほか、従来のムーンルーフからより開放感のあるパノラマルーフへのオプション変更が可能になりました。また、ウォッシャータンクの容量が2.5Lから4.8Lへと増加し、ドライブモードセレクトの内容も一部変更されるなど、使い勝手と快適性が向上しています。

2025年4月の一部改良 ? 法規対応、ブランド訴求、70周年記念

そして、本記事の主要テーマである2025年4月2日発表の一部改良では、以下の点が主な変更点です。

  • 法規対応: イベントデータレコーダー(EDR)への対応や、歩行者保護エリアの拡大といった、最新の安全法規に適合するための改良が施されました。
  • グレード体系の再編: エントリーグレードであった「X」グレードが廃止されました。これにより、2.4Lターボハイブリッド搭載車は「RS」と特別仕様車「RS”THE 70th”」の2グレードに、2.5Lハイブリッド搭載車は「Z」、特別仕様車「Z”THE 70th”」、「G」の3グレードに集約され、合計5グレード構成へと変更。クラウンブランドとしてのポジショニングをより明確にする狙いが見えます。
  • ボディカラーの変更: 落ち着いた印象の「プレシャスシルバー」(モノトーン/バイトーン)が廃止され、代わりにクラウンスポーツでも採用されている鮮やかな「エモーショナルレッドⅢ」が導入されました。また、バイトーンカラー選択時のアウトサイドドアハンドルがブラックからボディ同色に変更され、より一体感のある洗練された外観となっています。
  • クラウン誕生70周年記念特別仕様車の設定: 「CROSSOVER RS “THE 70th”」と「CROSSOVER Z “THE 70th”」という、特別な内外装と記念ロゴをあしらった2つの特別仕様車が設定され、アニバーサリーイヤーを華やかに彩ります。

比較のポイント

2024年4月の改良が、主にZグレード新設によるラインナップ強化や内外装の質感向上といった「商品力そのものの向上」に主眼が置かれていたのに対し、2025年4月の改良は、最新の安全法規への対応という必須項目に加え、Xグレード廃止によるブランドイメージのさらなる高級化、そして70周年という大きな節目を祝う特別仕様車の投入による「ブランド価値の訴求とファンの期待への応答」という側面が強いと言えるでしょう。

表3: クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 主な変更点比較(2024年 vs 2025年)

変更分野2024年4月改良の主な内容2025年4月改良の主な内容ユーザーへの影響・注目ポイント
グレード構成・Zグレード新設
・GグレードのAdvance仕様標準化

・Xグレードをベーシックに一本化 | ・Xグレード廃止

・RS系、Z/G系に集約(計5グレード構成へ) | 2025年改良でエントリー価格帯が上昇する一方、グレード構成がシンプル化。Zグレードの登場で選択肢は増えたが、X廃止で敷居はやや上がった印象。 |
| エクステリア | ・新色マッシブグレー追加
・19インチアルミホイールデザイン刷新

・特別仕様車RS”LANDSCAPE”追加 | ・プレシャスシルバー廃止

・エモーショナルレッドⅢへ変更

・バイトーンのドアハンドル同色化 | カラー選択肢の変更は個性を重視するユーザーにとって重要。ドアハンドル同色化は細部ながらデザインの洗練に寄与。LANDSCAPEは個性派に響く。 |
| インテリア | ・内装色サドルタンへ変更
・RSグレード内装色選択肢拡大

・ソフトパッド追加等による質感向上 | ・70周年記念特別仕様車に専用内装色「ブラックラスター」や専用加飾 | 2024年の質感向上は全般的な満足度アップに貢献。2025年の特別仕様車は、さらに所有する喜びを高める特別な内装を提供。 |
| 安全・運転支援 | ・Toyota Safety Senseの機能向上(一部) | ・法規対応(EDR、歩行者保護エリア拡大)
・Toyota Safety Senseの機能向上(自動二輪車検知等) | 安全性能は常に進化。特に2025年モデルは最新の法規に対応し、検知機能も向上しており、より安心して運転できる。 |
| 特別仕様車 | ・CROSSOVER RS”LANDSCAPE”設定 | ・CROSSOVER RS “THE 70th”設定
・CROSSOVER Z “THE 70th”設定 | 2024年のLANDSCAPEはアウトドア志向。2025年の70周年記念モデルは、クラウンの歴史と特別感を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢。 |

このように、クラウンクロスオーバーは市場の動向やユーザーの期待に応えるべく、短いスパンで着実に進化を続けています。

まとめ:クラウンクロスオーバー マイナーチェンジ 2025

  • 2025年4月2日に一部改良と70周年記念特別仕様車が発表された
  • エクステリアは新色「エモーショナルレッドⅢ」追加、細部デザインも洗練された
  • インテリアは質感向上が継続され、特別仕様車には専用内装も用意された
  • 安全性能ではToyota Safety Senseが進化、自動二輪車検知(昼)に対応した
  • 高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」が一部グレードに標準装備された
  • 70周年記念特別仕様車「RS “THE 70th”」「Z “THE 70th”」が登場した
  • 記念モデルには専用内外装やロゴ入りアイテムが多数装備される
  • 「RS “LANDSCAPE”」など個性的な特別仕様車も引き続き注目である
  • グレード構成はXグレード廃止、G・Z・RSの3グレード軸に整理された
  • 車両本体価格はGグレード515万円から、RSグレード670万円からとなった
  • Zグレードの乗り出し価格目安はオプション等込みで645万円~675万円程度である
  • 最新納期は販売店確認が必須、過去の遅延からは改善傾向にある
  • 登場初期の「ダサい」という評判は薄れ、肯定的な評価が増加している
  • 中古車市場ではRSグレードや特別仕様車の人気が高いと予想される
  • 2025年モデルはクラウンの伝統と革新性を体現する一台である
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