「エブリイワゴン 後悔」もしかしたら、あなたもこのキーワードで検索してたどり着きましたか?
エブリイワゴンの購入を検討していて、ネット上のネガティブな情報に少し不安を感じているのかもしれませんね。
あるいは、すでにオーナーで、気になる点が出てきたのかもしれません。
確かに、「燃費が悪い」「乗り心地が硬い」「うるさい」といった声も存在します。
しかし、それだけでエブリイワゴンを「後悔する車」と決めつけてしまうのは、あまりにもったいない!
結論から言えば、エブリイワゴンは多くのユーザーに愛され、多様なライフスタイルに応えてくれる魅力的な車です。
この記事では、「エブリイワゴン 後悔」という検索の裏にある懸念点を徹底的に掘り下げ、その上でエブリイワゴンの真の価値、そして後悔しないための賢い選び方と活用術を、余すところなくご紹介します。
軽自動車とは思えないほどの広々とした室内空間と積載能力は、きっとあなたのカーライフを豊かにしてくれるはずです。
読み終わる頃には、エブリイワゴンに対する不安が解消され、ポジティブな気持ちで検討を進められるようになっているでしょう。
エブリイワゴンで後悔?よくある誤解と実態
ネット上には様々な意見がありますが、「後悔」という言葉が一人歩きしている側面もあります。
ここでは、エブリイワゴンに関してよく聞かれる懸念点について、その実態と、なぜ誤解が生じやすいのかを解説します。

弱点とされる点は?購入前に確認したいこと
エブリイワゴンに対して指摘される「弱点」の多くは、その成り立ち(商用バンベース)や構造(キャブオーバー)に由来するものです。
- 燃費: 最新のハイトワゴンと比較すると見劣りするかもしれませんが、「極端に悪い」わけではありません。運転の仕方や、2024年2月以降のモデルで採用されたCVTの効果もあり、「思ったより良い」と感じるユーザーもいます。
- 乗り心地: 商用車由来の足回りは、確かに硬めに感じるかもしれません。特に後部座席では、路面の凹凸を拾いやすいという声もあります。しかし、これもモデルチェンジや改良で改善傾向にあり、対策も可能です。
- 静粛性: キャブオーバーレイアウト(エンジンの上に運転席がある)のため、エンジン音やロードノイズが室内に伝わりやすい傾向はあります。内装材も比較的シンプルです。これも、デッドニングなどの対策で改善できます。
- 内装・装備: 質感は実用性重視で、豪華さはありません。一部グレードでは後席パワーウィンドウなどが省略されている場合もありますが、これはグレード選びでカバーできます。
- その他: 急坂でのパワー感、助手席足元のスペース、横風の影響(特にハイルーフ)などが挙げられることもありますが、これらは軽自動車の規格や車の形状を考えれば、ある程度は仕方のない部分とも言えます。
重要なのは、これらの点が「誰にとって、どの程度問題になるか」ということです。
ライフスタイルや車の使い方、何を重視するかによって、弱点が気にならない、あるいはメリットが上回るケースも多いのです。
「燃費が悪い」は本当?維持費のリアル
「エブリイワゴンは燃費が悪い」という声は確かによく聞かれます。実際、カタログ燃費(WLTCモード)を見ると、最新モデル(2024年2月以降)でも15.1km/Lとなっており、最近の燃費を重視した軽自動車(例えばアルトの27.7km/L)と比較すると、見劣りするのは事実です。
エブリイワゴンの燃費(WLTCモード)
モデル | 燃費(WLTCモード) |
---|---|
PZターボ 標準ルーフ (CVT/FR) | 15.1 km/L |
PZターボ ハイルーフ (CVT/FR) | 15.1 km/L |
PZターボスペシャル 標準ルーフ (CVT/FR) | 15.1 km/L |
PZターボスペシャル ハイルーフ (CVT/FR) | 15.1 km/L |
PZターボ 標準ルーフ (CVT/4WD) | 15.1 km/L |
PZターボ ハイルーフ (CVT/4WD) | 15.1 km/L |
PZターボスペシャル 標準ルーフ (CVT/4WD) | 15.1 km/L |
PZターボスペシャル ハイルーフ (CVT/4WD) | 15.1 km/L |
(2024年2月以降のモデル)
実燃費データ(e燃費より)
モデル | 実燃費(e燃費) |
---|---|
PZターボ 標準ルーフ (CVT/FR) | 12.89 km/L |
PZターボ ハイルーフ (CVT/FR) | 14.2 km/L |
PZターボスペシャル ハイルーフ (CVT/FR) | 14.9 km/L |
PZターボ 標準ルーフ (CVT/4WD) | 12.21 km/L |
PZターボ ハイルーフ (CVT/4WD) | 13.9 km/L |
PZターボスペシャル ハイルーフ (CVT/4WD) | 13.1 km/L |
(2024年2月以降のモデルに基づく)
燃費が悪化する要因としては、比較的重い車両重量(1トン前後)や、箱型の形状による空気抵抗、そして以前のモデルでは4速ATが主流だったことなどが考えられます。
しかし、燃費だけで「後悔」と判断するのは早計です。
- CVTの登場: 2024年2月の一部仕様変更でCVTが採用され、従来の4AT車よりもスムーズな加速と燃費向上が期待できます。
- 運転次第で改善可能: 急発進・急ブレーキを避けるエコドライブや、適切なタイヤ空気圧の維持、定期的なオイル交換などで、燃費はある程度改善できます。実際に15km/L近い実燃費を記録しているユーザーもいます。
- 維持費トータルで考える: 軽自動車であるため、自動車税(乗用:年額10,800円)や重量税、任意保険料などが普通車に比べて格段に安く済みます。部品代や修理代も比較的安価な傾向にあり、トータルでの維持費は抑えやすいと言えます。
燃費性能は確かに最新のエコカーには及びませんが、使い方やメンテナンス次第で改善でき、税金などの維持費全体で見れば経済的なメリットは大きいのです。

乗り心地が悪い?体感と改善策を解説
「エブリイワゴンの乗り心地は硬い」「揺れが大きい」という声も、後悔につながるポイントとして挙げられがちです。
特に、商用車ベースであるため、重い荷物を積むことを想定した足回り設定になっており、空車時や乗員が少ない時には硬さを感じやすいかもしれません。
路面の凹凸を拾いやすく、ゴツゴツとした突き上げ感や、カーブでの横揺れ(ロール)が大きいと感じる人もいます。
しかし、これも全てのユーザーが不満を感じているわけではありません。
- 「以前乗っていた車より運転疲労が減った」という評価もあります。
- 2024年の改良でCVTが採用されたモデルは、変速ショックが減り、よりスムーズで静かな乗り心地になったと感じる声もあります。
- 旧型と比較して安定感が増したという意見もあります。
- 「軽自動車としては十分」と捉えているオーナーも少なくありません。
もし乗り心地に不満を感じても、諦める必要はありません。様々な改善策があります。
- タイヤ交換: 乗り心地を重視したコンフォートタイヤ(例:ヨコハマ BluEarth RV-03 CKなど)に交換するだけでも、ロードノイズの低減や突き上げ感の緩和が期待できます。タイヤの空気圧をメーカー推奨値より少し調整してみるのも一つの手です。
- サスペンション交換・調整:
- ショックアブソーバー交換: KYB(カヤバ)の「Lowfer Sports」キットなど、乗り心地改善を目的としたショックアブソーバーとスプリングのセット品に交換すると、フワフワ感を抑え、安定感を高める効果が期待できます。
- ローダウン: 車高を下げることで重心が低くなり、コーナリング時の安定性が増します。ただし、下げすぎると乗り心地が悪化したり、段差で擦りやすくなるデメリットもあります。
- ボディダンパー装着: モンスタースポーツの「MXボディダンパー」などは、車体の微振動やねじれを吸収し、乗り心地としなやかなハンドリングを両立させる効果が謳われています。
- シート改善: 純正シートが体に合わない場合は、社外品のシート(レカロなど)に交換したり、体圧分散効果のあるクッションを追加したりするだけでも、長距離運転時の疲労感が大きく変わることがあります。
- その他: ショートバンプラバーや延長ブラケットの追加で、底付き感を軽減する方法もあります。DIYでショックアブソーバーのみを交換するユーザーもいます。
これらの対策には費用がかかりますが、自分の好みに合わせて乗り心地をカスタマイズできるのも、エブリイワゴンの魅力の一つと言えるでしょう。
後部座席の乗り心地、家族は大丈夫?
ファミリーカーとして検討する場合、特に気になるのが後部座席の乗り心地です。
エブリイワゴンは前席下にエンジンがあるキャブオーバー形式のため、後部座席は比較的振動や突き上げ感を感じやすい構造と言えます。
シート自体も、一部グレードではリクライニング機能がなく、座面も薄めであるため、長距離移動では大人には少し厳しいかもしれません。
しかし、ここでも改善策や考え方があります。
- 前述の乗り心地改善策: タイヤ交換やサスペンション交換は、後部座席の乗り心地にも効果があります。特に、ショックアブソーバーの交換は効果を感じやすい部分です。
- シートクッションの活用: 後部座席専用のクッションや座布団を追加するだけでも、座り心地はかなり改善されます。
- 子供にとっては十分な場合も: 小さな子供であれば、大人が感じるほどの不快感はないかもしれません。むしろ、視点が高く、窓が大きいので景色を楽しめるというメリットもあります。
- チャイルドシートの適合: チャイルドシートを装着する場合、シート形状との相性や固定のしやすさを確認することが重要です。ISOFIX対応のモデルも選択できます。
- 休憩を多めに: 長距離移動の場合は、こまめに休憩を取り、後部座席の乗員も体を動かせるように配慮しましょう。広い室内空間は休憩時にも役立ちます。
家族構成や使い方によっては、後部座席の乗り心地が大きな問題にならないケースも多いです。
心配な場合は、試乗時に必ず後部座席にも座ってみることをお勧めします。

「うるさい」は本当?静粛性向上のヒント
エブリイワゴンの静粛性についても、「エンジン音がうるさい」「ロードノイズが大きい」といったネガティブな意見が見られます。
これも、キャブオーバーレイアウトによるエンジン音の室内への侵入しやすさや、コストを抑えた内装材による遮音性の低さが主な原因と考えられます。
特に高速走行時や加速時には、エンジン音が気になるかもしれません。
静粛性に関しても、改善策はあります。
- CVTモデルの恩恵: 2024年2月以降のCVT搭載モデルは、従来の4ATモデルと比較して、エンジン回転数を抑えたスムーズな走行が可能になり、静粛性が向上したという評価があります。
- デッドニング(防音・制振処理): これが最も効果的な対策です。
- ルーフ(天井): 雨音の低減に効果があります。
- フロア(床): ロードノイズやエンジンからの振動音を抑制します。
- ドア: 外部からの騒音侵入を防ぎ、オーディオの音質向上にも繋がります。
- タイヤハウス: タイヤが拾うロードノイズを重点的に抑えます。
- エンジンルーム周り: エンジン音の室内への侵入を軽減します。
デッドニングは専門業者に依頼すると費用がかかりますが(数万円~数十万円)、DIYで行うユーザーも多く、部分的に施工するだけでも効果を感じられます。
- タイヤ交換: 静粛性の高いコンフォートタイヤに交換することで、ロードノイズを低減できます。
- 隙間テープなど: ドアや窓の隙間をウェザーストリップや隙間テープで埋めることで、風切り音を低減する効果が期待できます。
静粛性は高級セダンなどには及びませんが、対策次第で十分に快適な車内空間を作り出すことが可能です。
遠出は疲れる?長距離ドライブのコツ
「エブリイワゴンでの長距離運転は疲れる」という声もあります。その理由として、硬めの乗り心地、やや狭い運転席足元スペース、シート形状などが挙げられます。
特に旧型のATモデルでは、高速走行時にエンジン回転数が高めになりがちで、音や振動による疲労も考えられます。
しかし、工夫次第で快適なロングドライブは可能です。
- 適切なドライビングポジション: シート位置やリクライニング、ステアリングの高さを自分に合った位置にしっかり調整することが基本です。
- こまめな休憩: どんな車でも長距離運転では休憩が不可欠です。エブリイワゴンの広い室内は、休憩時に足を伸ばしたり、仮眠を取ったりするのに非常に便利です。
- クルーズコントロールの後付け: 高速道路を多用するなら、後付けのオートクルーズコントロール(オートクルーズ機能付きスロットルコントローラーなど)を装着すると、アクセル操作から解放され、疲労が大幅に軽減されます。
- シートクッションの活用: 腰痛対策クッションや座面のクッションを追加するだけでも、疲労度は変わってきます。
- 最新モデルの進化: シート素材や形状は年々改良されています。また、CVTモデルなら高速巡航時のエンジン回転数を抑えられ、静粛性も向上しているため、疲労軽減に繋がる可能性があります。
実際にエブリイワゴンで日本一周や長期の車中泊旅行を楽しんでいるユーザーも多数存在します。
広大な室内空間というアドバンテージを活かせば、工夫次第で快適な長旅の相棒になってくれます。
エブリイワゴンで後悔しない!活用術と選び方
ここまで、エブリイワゴンの「後悔」ポイントとされる点を検証してきましたが、ここからは視点を変えて、後悔しないための活用術や選び方のポイントを見ていきましょう。
エブリイワゴンの持つポテンシャルを最大限に引き出せば、きっと満足度の高いカーライフが送れるはずです。

ファミリーカーとしての実力は?子育て世代へ
軽自動車でありながら、広い室内空間を持つエブリイワゴンは、実はファミリーカーとしても非常に優秀です。特に子育て世代にとっては、多くのメリットがあります。
カテゴリー | メリット | デメリット |
---|---|---|
空間 | 圧倒的な室内空間、高い天井、多彩なシートアレンジ、広大な荷室 | 乗車定員は4名 |
利便性 | 両側スライドドア(グレードによる)、低いステップで子供も乗り降りしやすい | 助手席足元スペースがやや狭いと感じる場合がある |
快適性 | ターボエンジンでパワフル(高速や坂道も安心)、休憩・仮眠・車中泊も可能 | 乗り心地はやや硬め、後部座席の快適性は工夫が必要な場合がある |
安全性 | スズキセーフティサポート搭載(グレードによる)、ISOFIX対応チャイルドシート固定 | 最新のミニバンほどの先進安全装備ではない |
経済性 | 軽自動車なので税金や保険料が安い | 燃費は最新のエコカーには劣る |
子育て世代に嬉しいポイント
- スライドドア: 狭い駐車場での子供の乗り降りや、荷物を持ったままでの開閉が非常に楽です。電動スライドドア(グレードによる)ならさらに便利。
- 広い室内: 子供が車内で着替えたり、ぐずった時にあやしたりするスペースも十分にあります。
- 大容量の荷室: ベビーカーや大量の買い物、レジャー用品なども余裕で積載できます。後部座席を倒せば、さらに広大なスペースが出現します。
- 高い視点: 運転席からの見晴らしが良く、運転しやすいと感じる方も多いです。
- いざという時の車中泊: 災害時や急な宿泊が必要になった際にも、車内で過ごせる安心感があります。
もちろん、乗車定員が4名である点や、乗り心地の硬さは考慮すべき点です。
しかし、3~4人家族で、日常の買い物から週末のレジャーまでアクティブに使いたい、というニーズにはぴったりハマる可能性が高いです。
中古車選びで失敗しないポイント
新車価格も魅力的ですが、より手頃な価格で手に入る中古車も人気です。
ただし、中古車選びは慎重に行わないと、「安物買いの銭失い」になりかねません。
中古エブリイワゴン選びの注意点
- 修復歴の確認: 必ず修復歴(事故歴)の有無を確認しましょう。修復歴ありの車は安価ですが、走行に影響が出る問題を抱えている可能性があります。
- 走行距離と年式: 一般的に軽自動車の寿命の目安は10万km~15万kmと言われますが、エブリイワゴンは丈夫なため、適切なメンテナンスがされていればそれ以上でも問題なく走れる個体も多いです。ただし、年式に対して極端に走行距離が多い、または少ない場合は注意が必要です(過走行、メーター改ざんの可能性)。
- 車両状態のチェック:
- 外装: 大きな傷や凹み、塗装の状態、特に下回りの錆を入念にチェックします。雪国や沿岸部で使われていた車両は錆びやすい傾向があります。
- 内装: シートのへたりや汚れ、臭い、電装品(エアコン、パワーウィンドウ、オーディオなど)の動作を確認します。
- エンジンルーム: オイル漏れや異音がないか確認します。可能であればエンジンをかけてもらい、アイドリングの安定性や排気ガスの色をチェックしましょう。
- 試乗: 可能であれば試乗し、加速、ブレーキ、ハンドリング、異音、振動などを確認します。
- 整備記録簿の確認: 定期的な点検やオイル交換、消耗部品の交換履歴が分かる整備記録簿があれば、車両の状態を把握する上で非常に役立ちます。
- 保証の有無: 中古車販売店によっては保証が付いている場合があります。保証期間や内容をしっかり確認しましょう。
- ネット購入の場合: 現車確認ができない場合は、鑑定書やオークション出品票の提示を求め、信頼できる販売店を選びましょう。
特に商用バン(エブリイ)ベースということもあり、仕事で酷使されていた車両も市場には存在します。
価格だけでなく、車両の状態をしっかりと見極めることが重要です。

「壊れやすい」は迷信?寿命とメンテ知識
「エブリイワゴンは壊れやすい」という噂を聞くことがありますが、これは必ずしも正しくありません。
むしろ、商用車ベースであるため、基本的な構造は頑丈に作られていると言えます。
軽自動車全体の寿命は、一般的に走行距離10万km~15万km、年数で10年~15年が一つの目安とされますが、これはあくまで目安です。
エブリイワゴンも適切なメンテナンスを行えば、20万km、30万kmと乗り続けることは十分に可能です。
長く乗り続けるためのメンテナンス知識
メンテナンス項目 | 交換頻度/目安 | 費用目安(参考) | 備考 |
---|---|---|---|
エンジンオイル | ターボ車: 3,000km~5,000km または 半年 | \4,000~\5,000 | ターボ車は特に重要! オイル管理が寿命を左右します。 |
オイルフィルター | オイル交換2回に1回 または 10,000km | \1,000~\2,000 | オイル交換と同時に行うのが効率的。 |
タイヤ | 3年~5年 または 溝の深さ、ひび割れ | \35,000~ | 空気圧のチェックはこまめに(燃費・乗り心地にも影響)。 |
タイミングチェーン | 基本的に交換不要 (K6A/R06Aエンジン) | – | ベルト式ではないため、定期交換は不要。ただし異音などがあれば点検が必要。 |
ウォーターポンプ | 10万kmごと推奨 (異音や水漏れがあれば早めに) | \30,000~\50,000 | 冷却系の重要部品。 |
ファンベルト/エアコンベルト | 5万km~10万km または 鳴きやひび割れがあれば交換 | \10,000前後~ | エンジン補機類を駆動するベルト。 |
ブレーキパッド | 残量による (通常3万km~5万km程度) | \10,000~\30,000 | 安全に関わる重要部品。定期的な点検を。 |
ブレーキフルード | 2年ごと(車検ごと) | \5,000前後~ | ブレーキ性能維持に不可欠。 |
バッテリー | 2年~5年 | \5,000~\30,000 | 突然上がることがあるので、定期的な点検・交換を。 |
エアコンフィルター | 1年 または 1万kmごと | \3,000前後~ | 車内の空気をきれいに保つ。 |
スパークプラグ | 5万km~10万km (イリジウムプラグの場合) | \10,000前後~ | エンジンの燃焼に関わる部品。 |
特に重要なのがエンジンオイル交換です。
エブリイワゴンは全グレードでターボエンジンを搭載しています。
ターボチャージャーは高温・高回転で動作するため、オイルへの負荷が大きく、劣化も早まります。
オイル交換を怠ると、ターボの故障に直結し、高額な修理費用がかかる可能性があります。
取扱説明書を確認し、推奨される交換サイクル(シビアコンディション含む)を守ることが、エブリイワゴンを長持ちさせる最大の秘訣です。
10万キロ超えでも乗れる?注意点とは
走行距離10万kmを超えたエブリイワゴン。「もう寿命なのでは?」と不安になるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
前述の通り、適切なメンテナンスが施されていれば、まだまだ現役で活躍できます。実際に、中古車市場でも10万km超えの車両は多く流通しています。
10万km超えの中古車を選ぶ際の注意点
- メンテナンス履歴の徹底確認: これが最も重要です。オイル交換の頻度、過去の大きな修理歴、消耗部品(特に上記表の10万km前後で交換時期を迎えるもの)の交換履歴などを、整備記録簿などでしっかり確認しましょう。履歴が不明な車両は避けた方が無難です。
- 車両状態の入念なチェック: 中古車選びの基本ですが、特に走行距離が多い車両は、エンジン異音、白煙、オイル漏れ、足回りのガタ、錆などをより注意深くチェックする必要があります。
- 購入後のメンテナンス計画: 購入後は、まず基本的な消耗品(オイル、フィルター、ベルト類、ブレーキ関連など)の状態を確認し、必要であれば交換するなど、初期のメンテナンスにある程度の予算を見ておきましょう。その後も、定期的な点検・メンテナンスを継続することが重要です。
10万kmという数字だけで判断せず、個々の車両の状態とメンテナンス履歴を重視して選べば、お得にエブリイワゴンを手に入れることも可能です。

ターボ修理費用は高い?賢く抑える方法
エブリイワゴンは全車ターボ付き。ターボならではの力強い走りが魅力ですが、一方で「ターボが壊れたら修理費用が高いのでは?」という心配もあります。
残念ながら、これは事実です。ターボチャージャー本体が故障した場合、新品部品への交換となると、部品代だけで10万円以上、工賃を含めると20万円~30万円程度の費用がかかることも珍しくありません。
しかし、高額な修理費用を回避・抑制する方法はあります。
- 予防が最重要!オイル管理の徹底: ターボ故障の最大の原因はオイル管理不足です。定期的なオイル交換(ターボ車推奨サイクルを守る)と、適切なオイル(粘度、グレード)を使用することが、ターボの寿命を延ばし、結果的に修理費用を抑える最も効果的な方法です。
- リビルト品(再生部品)の活用: 万が一ターボが故障した場合でも、新品ではなくリビルト品のターボチャージャーを使用すれば、修理費用を大幅に抑えられます。リビルト品は、中古部品を分解・洗浄し、消耗部品を新品に交換して再組み立てしたもので、品質も保証されている場合が多く、価格は新品の半額程度で済むこともあります。
- 異変を感じたら早めに点検: 「加速が鈍くなった」「エンジンから異音がする」「マフラーから白煙が出る」などの症状は、ターボ故障の前兆かもしれません。早めに専門業者に点検してもらうことで、軽微な修理で済む可能性もあります。
- 複数の業者で見積もりを取る: 修理が必要になった場合は、複数の修理工場やディーラーで見積もりを取り、費用や修理内容を比較検討しましょう。
日頃のメンテナンスをしっかり行い、万が一の際にも賢い選択をすることで、ターボに関する費用リスクは最小限に抑えることができます。
最新モデル情報と今後のフルモデルチェンジ
エブリイワゴンは、2015年に現行型(DA17W型)が登場して以来、改良を重ねています。
直近の主な変更点(2024年2月~)
- CVT(自動無段変速機)の採用: 従来の4ATに代わり、新たにCVTが設定されました。これにより、燃費性能(全グレードWLTCモード15.1km/Lに向上)と静粛性、発進・加速のスムーズさが向上しました。
- 安全装備の充実: スズキ セーフティ サポートが全車標準装備(一部機能を除く)となりました。
- 快適装備の標準化: LEDヘッドランプ、LEDサイドターンランプ付きドアミラー、助手席シートバックテーブル、本革巻ステアリングホイールが全グレードで標準装備となり、質感が向上しました。
- 新色の追加: ボディカラーに「デニムブルーメタリック」と「モスグレーメタリック」が追加されました。
- 電子制御式4WD: CVT車の4WDシステムは、路面状況に応じて駆動力を制御する電子制御式に変更されました。
ハイルーフと標準ルーフ
エブリイワゴンには、標準ルーフとハイルーフの2種類のボディタイプがあります。
ハイルーフは標準ルーフより室内高が約6cm高く、より開放感があり、荷物の積載性や車中泊時の快適性が向上します。燃費や走行性能に差はありません。
今後のフルモデルチェンジは?
現行モデルが登場してから時間が経過しているため(2025年時点で約10年)、次期モデルへのフルモデルチェンジも噂されています。
具体的な情報はまだありませんが、さらなる燃費向上、安全装備の進化、電動化(マイルドハイブリッドなど)などが期待されます。
ただし、現行モデルも熟成が進んでおり、完成度は高いと言えます。
最新情報をチェックしつつ、自分のニーズに合ったタイミングで購入を検討するのが良いでしょう。

まとめ:「エブリイワゴン 後悔」
「エブリイワゴン 後悔」というキーワードで検索し、この記事を読んでくださったあなた。エブリイワゴンに対する不安は少し解消されたでしょうか?
確かに、燃費や乗り心地、静粛性など、他の軽自動車と比較した場合に弱点と捉えられる部分は存在します。
しかし、それらは多くの場合、工夫や対策次第でカバーできるものです。
それ以上に、エブリイワゴンには、
- 軽自動車最大級の広大な室内空間と荷室容量
- 使い勝手の良いスライドドア(グレードによる)
- ターボエンジンによる頼もしい走り
- アレンジ自在なシートによる多様な活用方法(車中泊、キャンプ、大きな荷物の運搬など)
- 軽自動車ならではの維持費の安さ
といった、他には代えがたい大きな魅力があります。
「後悔」するかどうかは、車そのものの良し悪しだけでなく、あなたのライフスタイルや価値観に、その車がどれだけ合っているかによって決まります。
もしあなたが、広さや使い勝手、アクティブに使える相棒を求めているなら、エブリイワゴンは最高の選択肢になる可能性を秘めています。
ネットの情報だけで判断せず、ぜひ一度、実際に試乗して、その広さ、視界の良さ、運転感覚を体感してみてください。
そして、もし気になる点があれば、この記事で紹介した改善策や活用術を参考に、あなただけのエブリイワゴンを作り上げていく楽しみを見つけてください。
きっと、エブリイワゴンは「後悔」ではなく、大きな「満足」と、たくさんの楽しい思い出を運んできてくれる、賢い相棒になってくれるはずです。