日産の人気SUV「エクストレイル」は、その多目的性と信頼性で長年多くのドライバーから支持されてきました。
中古車市場でも非常に人気があり、予算を抑えて良質な車を手に入れたいという方にとって魅力的な選択肢となっています。
しかし、「エクストレイル中古 後悔」というキーワードで検索する方も少なくありません。
実際に中古エクストレイルを購入して後悔する方がいる一方で、適切な知識を持って選べば長く満足できる一台に出会えるのも事実です。
この記事では、エクストレイル中古車購入を検討している方が後悔しないための完全ガイドをお届けします。
モデル選びから維持費、女性ドライバーの視点まで様々な角度から解説し、あなたの不安を解消していきましょう。
エクストレイル中古購入で後悔しないための完全ガイド
歴代モデルと人気の年式
中古が安い理由とは
T32エクストレイルのおすすめグレードと特徴
中古購入時の注意点
維持費は高いという誤解
女性にもおすすめできるエクストレイルの魅力
運転が難しいと感じる理由と対策
T31エクストレイルが今でも人気の理由
中古車の燃費の実態

歴代モデルと人気の年式
エクストレイルを中古で購入する際、まず知っておきたいのが歴代モデルの特徴と人気の年式です。
エクストレイルは初代から現行の第4世代まで、それぞれに特徴があり、人気の度合いも異なります。
初代エクストレイル(T30型/2000年~2007年)
初代モデルは、四角いボックス型のデザインと実用性の高さが特徴で、今でも根強いファンがいます。
特に後期型(2003年以降)は改良が加えられており、状態の良い個体であれば今でも魅力的な選択肢となります。
2代目エクストレイル(T31型/2007年~2013年)
2代目は初代の特徴を継承しながらも、より洗練されたデザインと快適性を備えています。
特にクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルは、燃費の良さと力強い走りで評価が高く、中古市場でも人気です。
T31型は頑丈な作りと実用性で評価され、中古価格が上昇傾向にあるモデルとしても知られています。
3代目エクストレイル(T32型/2013年~2022年)
3代目からはデザインが大きく変わり、より都会的でスタイリッシュなSUVへと進化しました。特に2017年のマイナーチェンジ以降に追加された「プロパイロット」などの先進安全装備は大きな魅力です。
3代目の中では、このマイナーチェンジ後の後期型が中古市場でもおすすめとされています。
4代目エクストレイル(T33型/2022年~現在)
最新の4代目モデルはe-POWER系のハイブリッドを採用し、燃費性能と走行性能が大幅に向上しています。
まだ中古市場での流通量は少ないものの、今後増えていくことが予想されます。
中古エクストレイルを選ぶなら、プロパイロットが搭載された2017年以降のT32型後期型がバランスよくおすすめです。
装備が充実している割に中古価格が手頃で、最新の安全装備も備えているため、長く乗り続けられる一台となるでしょう。
中古が安い理由とは
エクストレイルの中古車は他の同クラスのSUVと比較して、比較的安価で手に入ることがあります。
「なぜ安いのか」という疑問を持つ方もいるでしょう。その主な理由は以下の通りです。
市場に多く流通している
エクストレイルは新車時の販売台数が多く、その結果として中古市場にも多くの車両が流通しています。
需給バランスの観点から、供給量が多いため価格が抑えられる傾向にあります。
人気グレードと非人気グレードの価格差
エクストレイルには様々なグレードが存在し、人気の高いグレード(上級グレードやプロパイロット搭載車など)と、そうでないグレードの間には価格差があります。
非人気グレードは相対的に安価で取引されるため、全体的な相場を下げている一因となっています。
排気量による税金の違い
特に2.0L以上のエンジンを搭載したモデルは、自動車税や重量税が高くなるため、維持費を考慮して中古価格が抑えられる傾向にあります。
ディーゼルモデルの評価
ディーゼルエンジン搭載モデルは、高い燃費性能と力強いトルクが魅力ですが、エンジン音や振動、メンテナンスコストなどの理由から、ガソリン車に比べて中古価格が安くなることがあります。
「安いから品質に問題があるのでは?」という懸念を持つ方もいますが、これは必ずしも正しくありません。エクストレイルの中古車が安い理由は基本的には市場原理や税制度によるものであり、車両自体の品質や信頼性に直接関係するものではありません。
適切に整備されたエクストレイル中古車であれば、その価格以上の価値を提供してくれるでしょう。
T32エクストレイルのおすすめグレードと特徴
3代目のT32型エクストレイルは、中古市場で最も流通量が多く、選択肢も豊富です。特に2017年6月のマイナーチェンジ以降のモデルは、安全装備や利便性が大幅に向上したため、中古購入の観点からもおすすめです。
T32エクストレイルの主なグレードと特徴を見ていきましょう。
20S(ベースグレード)
基本的な装備は揃っているものの、安全装備や快適装備は必要最低限というエントリーモデルです。
価格重視で選ぶなら候補となりますが、後々後悔しないためにも、可能であれば上位グレードを検討することをおすすめします。
20X(中間グレード)
最もバランスの取れたグレードで、人気も高いモデルです。アラウンドビューモニターやインテリジェントパーキングアシストなど、実用的な装備が充実しています。
特に後期型(2017年6月以降)は、プロパイロットが搭載可能となり、高速道路での運転がより快適になりました。
20Xi(上級グレード)
20Xの装備に加え、本革シートやLEDヘッドライトなど、より上質な装備が追加されています。
長く乗るならこのグレードの満足度は高いでしょう。
20Xt(ハイパワーモデル)
2.0Lターボエンジンを搭載した、より力強い走りを楽しめるモデルです。
加速性能を重視する方におすすめですが、燃費は他のモデルより劣ります。
ハイブリッドモデル
2015年5月から追加されたハイブリッドモデルは、優れた燃費性能と静粛性が特徴です。
特に都市部での使用が多い方には、燃費の良さからおすすめできます。
おすすめとしては、「2017年6月以降のT32後期型の20X」が最もバランスが良いと言えます。
プロパイロットを搭載していれば、長距離ドライブの疲労軽減にも役立ちます。
また、使用頻度が高い方は、燃費の良いハイブリッドモデルも検討に値するでしょう。
「プロパイロット」は、高速道路での単一車線内のハンズオフ運転支援システムで、長距離ドライブでの運転負担を大幅に軽減してくれます。
中古車選びの際は、この機能の有無も重要なチェックポイントです。

中古購入時の注意点
エクストレイル中古車を購入する際、後悔しないために押さえておくべき注意点を解説します。
事故歴・修復歴の確認
中古車選びで最も重要なのが、事故歴や修復歴の確認です。エクストレイルに限らず、大きな事故を経験した車両は、外見は修復されていても構造的な問題を抱えている可能性があります。
購入前には必ず修復歴の有無を確認し、できればディーラーや信頼できる中古車販売店で「車両状態評価書」を確認しましょう。
走行距離のチェック
エクストレイルは耐久性に優れていますが、走行距離が10万kmを超えると経年劣化による不具合が出始める可能性が高まります。
特に8万km以下の車両が理想的ですが、整備状態が良好であれば10万km程度の車両も選択肢に入れて構いません。
整備記録の確認
定期的なメンテナンスが行われていたかどうかは、中古車の状態を判断する重要な指標です。
エクストレイルはタイミングチェーンを採用しているモデルが多く、ベルト交換の必要はありませんが、オイル交換などの基本的な整備が定期的に行われていたかを確認することが大切です。
試乗での確認ポイント
購入前の試乗は必須です。その際は以下の点に注意しましょう。
- エンジンの始動性と安定性
- 変速の滑らかさ(特にCVT搭載車)
- ブレーキの効き具合
- ハンドリングの安定性
- 異音や振動の有無
- エアコンや電装品の作動確認
ディーゼルモデル特有の注意点
T31型のクリーンディーゼルモデルは人気がありますが、以下の点に注意が必要です。
- DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の状態
- 高圧燃料ポンプの不具合履歴
- AdBlueR(尿素水溶液)の補充が必要なモデルであるかの確認
CVTの状態確認
エクストレイルのガソリンモデルに搭載されているCVT(無段変速機)は、適切なメンテナンスが行われていないと不具合が発生する可能性があります。
試乗時には変速のスムーズさを特に確認しましょう。
中古車購入は、車両自体の状態だけでなく、販売店の信頼性も重要です。
できるだけディーラー系の中古車販売店や、保証の充実した中古車専門店で購入することをおすすめします。
多少価格は高くなりますが、購入後のトラブルを最小限に抑えられる可能性が高まります。
維持費は高いという誤解
エクストレイルの維持費が高いと言われることがありますが、これは一概には言えません。
SUVクラスとしては標準的な維持費であり、適切に管理すれば決して「維持できない」車ではありません。
ここでは、エクストレイルの維持費の実態と、コストを抑えるポイントを解説します。
税金関連の維持費
エクストレイルの自動車税と重量税は、エンジンの排気量によって異なります。
- 2.0L(2000cc)モデル:自動車税は年間約39,500円
- 2.5L(2500cc)モデル:自動車税は年間約45,000円
- 1.5~1.6L(ディーゼルやe-POWER):自動車税は年間約34,500円程度
重量税も同様に排気量によって変わりますが、13年経過すると税額が上がるエコカー減税の恩恵が無くなる点には注意が必要です。
保険料
任意保険料は車両の価格や年式、使用状況によって変わりますが、エクストレイルの場合、年間約5万円~10万円程度が目安となります。
年式の古い車両ほど保険料は安くなる傾向にあります。
燃料費
エクストレイルの燃費は、モデルやエンジンタイプによって大きく異なります。
- ガソリン車(2.0L):実燃費で約9~12km/L程度
- ディーゼル車:実燃費で約13~16km/L程度
- ハイブリッド/e-POWER:実燃費で約15~19km/L程度
年間10,000km走行すると仮定した場合、燃料代は年間約7~10万円程度です。
ハイブリッドモデルやe-POWERモデルを選ぶことで、長期的な燃料コストを抑えることができます。
メンテナンス費用
エクストレイルの定期メンテナンス費用は以下の通りです。
- オイル交換:約5,000~8,000円(5,000~7,500km毎)
- オイルフィルター交換:約2,000~3,000円(15,000km毎)
- エアフィルター交換:約3,000~5,000円(30,000km毎)
- ブレーキパッド交換:約20,000~30,000円(30,000~50,000km毎)
- タイヤ交換:4本で約6~10万円(30,000~40,000km毎)
車検費用
エクストレイルの車検費用は、法定費用(約5万円程度)に整備費用を加えた額となります。
ディーラーで受ける場合は15~20万円程度、民間の車検場を利用すれば10~15万円程度が相場です。
維持費を抑えるポイント
- 年式や状態の良い中古車を選ぶことで、故障リスクを減らす
- 定期的なメンテナンスを欠かさず行い、大きなトラブルを防ぐ
- 燃費の良いモデル(ディーゼルやハイブリッド)を選択する
- 車検や整備は信頼できる整備工場を探して価格比較する
- 自分でできるメンテナンス(エアフィルター交換など)は自分で行う
総合的に見ると、エクストレイルの年間維持費は、ガソリン車で約30~35万円、ディーゼルやハイブリッドで約25~30万円程度と試算できます。
これはSUVクラスとしては標準的な維持費であり、決して「維持できない」金額ではありません。
女性にもおすすめできるエクストレイルの魅力
エクストレイルは大型SUVというイメージから、女性には運転が難しいのではないかと思われがちですが、実際には女性ドライバーにも多くの魅力があります。
視界の良さ
エクストレイルは座席位置が高く、前方視界が非常に良いのが特徴です。
周囲の交通状況を把握しやすく、特に車高の低い車から乗り換えた女性ドライバーからは「運転が楽になった」という声が多く聞かれます。
運転支援機能の充実
特に2017年以降のモデルは、プロパイロットやアラウンドビューモニターなどの運転支援機能が充実しています。
これらの機能は、駐車や高速道路走行時の負担を大幅に軽減してくれるため、運転に不安がある方でも安心して操作できます。
身長153cmの女性編集者が実際にエクストレイルを試乗したレビューでは、「思ったより運転しやすい」「視界が広くて安心感がある」といった感想が述べられています。
荷物の積み下ろしのしやすさ
エクストレイルのラゲッジスペースは、開口部が広く、床面の高さも適切なため、重い荷物の積み下ろしが比較的楽にできます。
子育て中の女性にとって、ベビーカーやチャイルドシートなどの出し入れがしやすいのは大きなメリットです。
調整機能の充実
ステアリングやシートの位置調整範囲が広く、小柄な女性でも快適な運転姿勢を取りやすいです。
また、パワーシートを備えたグレードでは、ボタン一つで簡単に調整できます。
デザイン性の高さ
T32型以降のエクストレイルは、角ばったイメージから脱却し、よりスタイリッシュでモダンなデザインになりました。
カラーバリエーションも豊富で、自分の好みに合った一台を見つけやすいのも女性ドライバーに支持される理由の一つです。
実際に、エクストレイルのオーナーには女性も多く、特に子育て世代の女性ドライバーからの支持が高まっています。
大きさを感じさせない取り回しの良さと、充実した安全装備が、女性ドライバーの不安を解消してくれるのです。

運転が難しいと感じる理由と対策
エクストレイルの運転が難しいと感じる方もいますが、そのほとんどは慣れの問題です。ここでは、難しさを感じる理由と、その対策について解説します。
車体サイズによる不安
エクストレイルのサイズ(T32型の場合、全長約4.6m、全幅約1.8m、全高約1.7m)は、コンパクトカーから乗り換えた方には大きく感じられることがあります。
特に車幅を把握するのに時間がかかることが多いです。
対策:
- 最初は広い駐車場でサイズ感覚を掴む練習をする
- アラウンドビューモニター付きのグレードを選ぶ
- サイドミラーを適切に調整して死角を減らす
- 車幅感覚が掴めるまでは、余裕を持った運転を心がける
死角の多さ
SUVは座席位置が高い反面、車体後方や側方に死角が生じやすいという特徴があります。
対策
- バックカメラやアラウンドビューモニターを活用する
- 死角補助ミラーを追加設置する
- 後方確認時は必ず目視でも確認する習慣をつける
- 駐車時は周囲の状況を十分に確認してから行う
重さによるハンドリングの違和感
エクストレイルは、コンパクトカーと比べて車重が重いため、ハンドリングやブレーキングの感覚が異なります。
特にカーブでの挙動や制動距離に違いを感じることがあります。
対策
- 最初は慎重な運転を心がけ、車の挙動を理解する
- ブレーキは早めに、ゆっくりと踏む習慣をつける
- 急ハンドルや急ブレーキを避け、なめらかな操作を心がける
- タイヤの空気圧を適正に保ち、ハンドリングを安定させる
駐車の難しさ
エクストレイルのような大きめのSUVは、駐車場での取り回しに不安を感じる方も多いです。
対策
- バックカメラやパーキングアシスト機能を積極的に活用する
- 最初は広めの駐車スペースを選ぶ
- 車庫入れの際は、十分な距離と角度をとってから行う
- 必要に応じて、車庫のラインや目印を設置する
多くの方は、エクストレイルに2週間から1ヶ月程度乗り続けることで、サイズ感覚に慣れてきます。
最初は難しく感じても、徐々に運転が楽になってくるので、焦らずに慣れる時間を持つことが大切です。
また、近年のモデルは運転支援機能が充実しているため、これらを上手に活用することで、運転の難しさを大幅に軽減できます。
T31エクストレイルが今でも人気の理由
2代目にあたるT31型エクストレイル(2007年~2013年)は、発売から10年以上経った今でも高い人気を維持しています。
なぜこのモデルが中古市場で評価され続けているのか、その理由を解説します。
タフで実用的なデザイン
T31型は、初代の四角いボックスフォルムを継承しながらも、より洗練されたデザインになっています。
現行モデルのようなクーペライクなスタイルではなく、四角いフォルムと高い実用性を重視したデザインが、アウトドア志向のユーザーから今も支持されています。
クリーンディーゼルエンジンの魅力
T31型の最大の特徴の一つが、M9R型2.0Lクリーンディーゼルエンジンの採用です。
このエンジンは以下のような魅力があります。
- 最大トルク36.7kg・m(360Nm)の力強い走り
- 実燃費で13~16km/L程度の経済性
- 高速巡航時の静粛性と余裕の走り
特にディーゼルエンジン×6速MTの組み合わせは、SUVらしい楽しい走りが味わえるとして、マニア層からの評価が極めて高いです。
本格的な4WDシステム
T31型は、ALL MODEという電子制御4WDシステムを搭載しており、2WDモード、AUTO(自動制御)モード、LOCK(固定)モードを状況に応じて切り替えることができます。
これにより、燃費と走破性を両立させることが可能で、雪道や悪路などでも安心して走行できます。
頑丈な作りと信頼性
T31型は、全体的に頑丈な作りになっており、15万km以上走行してもエンジンや足回りに大きな問題が出にくいという評価があります。
特に適切なメンテナンスが施されていれば、長く乗り続けられる信頼性の高さが魅力です。
荷室の使い勝手の良さ
T31型の荷室は、「マルチファンクショナルフロア」と呼ばれる可変式の床板を採用しており、状況に応じて荷室のレイアウトを変更できる実用的な設計になっています。
また、荷室の床面が防水素材で覆われているため、アウトドアユースにも対応しやすいのが特徴です。
値上がり傾向にある希少性
特にMT車やクリーンディーゼルモデルは、現在のモデルでは提供されていない組み合わせであるため、希少価値が高まっています。
年式の古い車両であっても、状態の良い車両は値崩れせず、むしろ値上がりの傾向が見られるほどです。
T31型エクストレイルは、現代的な安全装備や快適装備は少ないものの、SUVとしての本質的な魅力を備えた車両として、多くのファンに支持され続けています。
今後も中古市場において、T31型エクストレイルの人気は継続すると考えられます。

中古車の燃費の実態
エクストレイルの燃費性能は、エンジンタイプや年式、駆動方式によって大きく異なります。
ここでは、実際のオーナーの声を踏まえた実燃費の実態を解説します。
ガソリンエンジンモデルの実燃費
T32型(3代目)2.0Lガソリンエンジンの場合
- カタログ燃費:約13.6km/L(JC08モード)
- 実燃費:
- 街乗り:約8~10km/L
- 高速道路:約12~15km/L
- 平均:約9~12km/L
2.5Lガソリンエンジンはさらに燃費が悪化する傾向にあり、街乗りでは7~9km/L程度になることも珍しくありません。
4WD車は2WD車と比較して、約1km/L程度燃費が落ちると考えておくと良いでしょう。
ディーゼルエンジンモデルの実燃費
T31型(2代目)2.0Lクリーンディーゼルの場合
- カタログ燃費:約15.2km/L(10・15モード)
- 実燃費:
- 街乗り:約11~13km/L
- 高速道路:約15~18km/L
- 平均:約13~16km/L
ディーゼルエンジンは、特に高速道路での巡航時に燃費の良さを発揮します。
ただし、短距離の街乗りが多い使用方法では、その性能を十分に活かせない場合があります。
ハイブリッドモデルの実燃費
T32型(3代目)ハイブリッドの場合
- カタログ燃費:約20.0km/L(JC08モード)
- 実燃費:
- 街乗り:約15~17km/L
- 高速道路:約18~20km/L
- 平均:約16~19km/L
ハイブリッドモデルは、特に街乗りでの燃費の良さが際立ちます。
信号が多い環境でもモーター走行を活用できるため、実用燃費は比較的カタログ値に近くなる傾向があります。
e-POWERモデルの実燃費
現行の4代目(T33型)e-POWERモデルの場合
- カタログ燃費:約18.3~19.7km/L(WLTCモード)
- 実燃費:
- 街乗り:約16~18km/L
- 高速道路:約17~19km/L
- 平均:約16~18km/L
e-POWERは、エンジンが発電専用となっており、駆動はモーターのみで行うシステムです。
そのため、従来のハイブリッドよりもさらに効率的な走行が可能となり、街乗りでも高速道路でも安定した燃費を発揮します。
燃費に影響する要因
実燃費はドライバーの運転スタイルや以下の要因によっても大きく変わります
- エアコンの使用状況
- 積載重量
- タイヤの空気圧
- 交通状況(渋滞など)
- 季節(冬は燃費が落ちる傾向がある)
燃費改善のポイント
- エコドライブを心がける(急発進・急加速を避ける)
- タイヤの空気圧を適正に保つ
- 不要な荷物を積まない
- エアコンの使用を控えめにする
- 定期的なメンテナンスを行う
中古エクストレイルを購入する際は、上記の実燃費情報を念頭に置き、自分の使用環境や予算に合ったモデルを選ぶことが大切です。燃費重視なら、ハイブリッドモデルやe-POWERモデルがおすすめですが、ディーゼルモデルも経済性と走行性能のバランスが良い選択肢となります。
エクストレイル中古車選びで後悔する前に知っておくべきこと
後悔したというオーナーの声と解決策
中古車の適正相場と狙い目
大きすぎる?駐車のコツと取り回し

後悔したというオーナーの声と解決策
中古エクストレイルを購入して後悔したというオーナーの声もあります。
ここではそうした声を紹介するとともに、それぞれの問題に対する解決策を提案します。
これから購入を検討している方は、あらかじめこうした点に注意することで、後悔のない選択ができるでしょう。
「燃費が思ったより良くない」という声
特にガソリンエンジンモデルでは、カタログ燃費と実燃費の乖離を指摘する声が多く見られます。
2.0Lや2.5Lのガソリンエンジンは、街乗りでは10km/L以下になることも珍しくありません。
解決策
- 購入前に実燃費情報をしっかり調査し、現実的な維持費を計算する
- 燃費を重視するなら、ディーゼルモデルやハイブリッドモデルを選択する
- エコドライブを心がけ、燃費モニターを活用して運転スタイルを改善する
「サイズが大きくて取り回しが大変」という声
特に小型車から乗り換えた方や、女性ドライバーから、車体の大きさによる駐車や狭路での取り回しの難しさを指摘する声があります。
解決策
- アラウンドビューモニターやバックカメラ付きのグレードを選ぶ
- 駐車が苦手なら、インテリジェントパーキングアシスト機能搭載車を検討する
- 慣れるまでは広めの駐車スペースを選び、少しずつ練習する
- 必要に応じて、駐車用補助ミラーやコーナーセンサーを後付けする
「中古特有の不具合が発生」という声
中古車特有の問題として、予期せぬ故障や不具合の発生を指摘する声があります。
特にCVTの不調やエアコン関連のトラブルが多く報告されています。
解決策
- 購入前に専門家による車両状態チェックを受ける
- 信頼できるディーラーや中古車販売店から購入する
- 保証が充実した中古車を選ぶ(1年以上の保証があるとより安心)
- 購入後は定期的なメンテナンスを欠かさず行う
「内装の劣化が気になる」という声
特に年式の古い車両や高走行車では、シートやステアリング、内装部品の劣化や傷みを指摘する声があります。
解決策
- 購入前に内装の状態をしっかりチェックする
- 喫煙車は避け、状態の良い車両を選ぶ
- 必要に応じて、シートカバーやステアリングカバーを使用する
- プロによるルームクリーニングを検討する
「エンジン音や振動が気になる」という声
特にディーゼルモデルでは、エンジン音や振動を不満に感じるオーナーがいます。
ガソリンエンジンでも、年式が古くなると振動が増す傾向があります。
解決策
- 購入前に必ず試乗し、音や振動のレベルを確認する
- ディーゼルモデルを検討する場合は、その特性を理解した上で判断する
- エンジンマウントなどの消耗部品は定期的に点検・交換する
「高いグレードを選ばなかったことを後悔」という声
基本グレードを選んだ後に、上位グレードの装備や機能に魅力を感じ、選択を後悔するケースもあります。
解決策:
- 購入前に各グレードの装備と価格差をしっかり比較する
- 長く乗る予定なら、多少高くても希望する装備が揃ったグレードを選ぶ
- 後付け可能な装備については、アフターパーツでの対応を検討する
後悔の声の多くは、購入前の調査や確認が不十分だったことに起因しています。中古車選びでは、価格だけでなく、車両の状態、装備、使用感などを総合的に判断することが大切です。また、自分のライフスタイルや優先順位を明確にし、それに合った車両を選ぶことで、後悔のリスクを大幅に減らすことができます。
中古車の適正相場と狙い目
エクストレイル中古車の価格相場は、年式やグレード、走行距離、装備によって大きく異なります。ここでは、各世代別の相場と、特に「狙い目」と言える条件を紹介します。
T31型(2代目:2007年~2013年)の相場
- 前期モデル(2007年~2010年):約50~120万円
- 後期モデル(2010年~2013年):約80~180万円
- ディーゼルMT車:約100~200万円(走行距離や状態による)
T31型の中で特に価値が高いのは、クリーンディーゼル×MT車の組み合わせです。このタイプは希少価値が高く、状態の良い車両は高値で取引される傾向にあります。
一方、ガソリン車は比較的手頃な価格で見つけることができます。
T32型(3代目:2013年~2022年)の相場
- 前期モデル(2013年~2017年5月):約100~250万円
- 後期モデル(2017年6月~2022年):約150~350万円
- ハイブリッドモデル:約180~380万円
T32型は、2017年6月のマイナーチェンジでプロパイロットが追加されたため、この前後で価格差があります。
特に狙い目は、マイナーチェンジ直後の2017年~2018年モデルで、プロパイロット搭載車です。
装備が充実している割に、最新モデルと比べると価格が抑えめになっています。
T33型(4代目:2022年~現在)の相場
- 2022年~2023年モデル:約300~450万円
- 2024年以降のモデル:約350~500万円
最新のT33型は、まだ中古市場での流通量が少なく、価格も高めです。中古で購入するなら、新車で購入してすぐに売却された「未使用車」や「低走行車」が狙い目となりますが、新車との価格差があまりない場合は、新車購入も検討する価値があります。
グレード別の相場の違い
エクストレイルは、グレードによって装備内容や価格に大きな差があります。
一般的に以下のような傾向があります。
- ベースグレード(20S等):相場より10~15%安い
- 中間グレード(20X等):最も流通量が多く、標準的な相場
- 上級グレード(20Xiなど):相場より10~20%高い
- 特別仕様車:装備内容によって価格が大きく変動
走行距離による価格差
走行距離は中古車価格に大きな影響を与えます。
一般的な目安は以下の通りです。
- 3万km未満:プレミアム価格(相場+10~20%)
- 3~7万km:標準的な相場
- 7~10万km:やや安め(相場-10%程度)
- 10万km以上:かなり安め(相場-20~30%)
ただし、10万km以上走行していても、整備記録がしっかりしていて状態が良好な車両であれば、検討する価値は十分にあります。
狙い目の条件
コストパフォーマンスの観点から、特に狙い目と言える条件は以下の通りです。
- T32型の2017年~2019年モデルのプロパイロット搭載車
- 装備が充実している割に、最新モデルより100万円以上安く購入できることが多い
- 走行距離4~7万km程度の車両がバランス良くおすすめ
- ワンオーナー・ディーラー整備車両
- 整備記録がしっかりしていて、定期的なメンテナンスが行われている車両は、多少価格が高くても長い目で見れば経済的
- T31型のクリーンディーゼル車(特に4WD)
- 実用性と経済性を兼ね備えたモデルで、長く使うなら高い満足度が期待できる
- 適切に整備されていれば、10万km以上走行していても問題なく使用可能
- 年式が新しめの未使用車・デモカー
- 展示車やデモカーとして使用されていた車両は、状態が良く、新車より大幅に安い場合がある
中古エクストレイルを選ぶ際は、価格だけでなく、装備、状態、整備記録などを総合的に判断することが大切です。
また、10~20万円程度の価格差であれば、より状態の良い車両や装備の充実した車両を選ぶ方が、長期的には満足度が高くなる傾向があります。

大きすぎる?駐車のコツと取り回し
エクストレイルのようなSUVは、広い室内空間と高い積載能力が魅力である一方、そのサイズから駐車や狭い道での取り回しに不安を感じる方も少なくありません。
ここでは、エクストレイルを快適に運転するためのコツを紹介します。
エクストレイルのサイズを知る
まずは、エクストレイルのサイズを正確に把握することが大切です。最新のT33型を例に挙げると
- 全長:約4,680mm
- 全幅:約1,840mm
- 全高:約1,725mm
- 最小回転半径:約5.7m
これらの数値を頭に入れておくことで、駐車場や狭路でのクリアランスを判断しやすくなります。
駐車のコツ
- アラウンドビューモニターを活用する
アラウンドビューモニター搭載車では、車両を真上から見下ろしたような映像が表示され、車両周囲の状況を一目で確認できます。
特に駐車時には非常に便利で、車体の四隅と障害物との距離が視覚的に把握できます。 - バックモニターのガイドラインを理解する
バックモニターには、ハンドル操作に連動して曲がるガイドラインが表示されます。
このラインは、現在のハンドル角度でバックした場合の進路を示しています。
このガイドラインを目安に、駐車位置を決めるとスムーズに駐車できます。 - サイドミラーの活用
サイドミラーは、できるだけ路面が映るよう調整すると、車体と縁石や白線との距離感がつかみやすくなります。
また、バック駐車の際は、ミラーに映る白線を目安にすると、まっすぐバックしやすくなります。 - 段階的なアプローチ
特に縦列駐車や狭いスペースへの駐車は、一気に行おうとせず、段階的に位置を調整しながら行うのがコツです。
何度かに分けて調整することで、無理なく正確に駐車できます。 - プロパイロットパーキングの活用
一部のグレードでは、プロパイロットパーキング(自動駐車システム)が搭載されています。
このシステムを使えば、ドライバーはブレーキ操作のみで、ステアリング、アクセル、シフト操作をすべて自動で行ってくれます。
苦手な駐車も楽に行えるようになります。
狭い道での取り回しのコツ
- 車幅感覚を養う
初めは広い道路や駐車場で、意識的に車幅いっぱいを使う練習をすると、徐々に車幅感覚が身につきます。
車体の四隅がどこにあるかを常に意識することが大切です。 - ふらつき防止のための運転姿勢
適切な運転姿勢を心がけることで、車両感覚が向上します。
シートの高さとステアリングの位置を調整し、前方視界を確保した姿勢で運転しましょう。 - 小さなハンドル操作で大きく曲がる特性を理解する
SUVは一般的に、小さなハンドル操作でも大きく進路が変わる特性があります。
急なハンドル操作は避け、穏やかな操作を心がけましょう。 - 3点転回のコツ
狭い道で方向転換する際は、最初の切り返しで十分にハンドルを切り、2回目の切り返しで余裕を持って反対方向に切ることがポイントです。
アクセルワークは穏やかに行い、周囲の安全確認を忘れないようにしましょう。
慣れるための練習方法
- 空いている時間帯に練習する
買い物客の少ない平日の午前中など、空いている時間帯に大型ショッピングセンターの駐車場で練習するのがおすすめです。 - 障害物を設置して練習する
空きペットボトルなどを使って障害物を設置し、それらを避けながらの運転や駐車を練習すると、車体感覚が身につきやすくなります。 - 段階的に難易度を上げる
最初は広いスペースから始め、徐々に狭いスペースや難しい駐車場に挑戦していくことで、自信をつけることができます。
エクストレイルは確かに小型車に比べると大きいですが、現代のSUVとしては標準的なサイズであり、運転支援機能も充実しています。
最初は戸惑うかもしれませんが、徐々に慣れていくことで、その高い座席位置からの見晴らしの良さや、余裕のある室内空間といった魅力を、不安なく楽しめるようになるでしょう。
まとめ:エクストレイル中古車選びで後悔しないために
中古エクストレイルを購入して後悔しないためには、事前の調査と適切な車両選びが重要です。本記事でご紹介した以下のポイントを参考に、あなたに最適なエクストレイルを見つけてください。
- 用途に合ったモデル選び
- 街乗りメインなら:ハイブリッドやe-POWERモデル
- アウトドア重視なら:ディーゼル4WDやT31型
- 安全装備重視なら:プロパイロット搭載のT32後期型以降
- 状態重視の選び方
- 走行距離よりも整備状態を重視する
- 事故歴・修復歴のない車両を選ぶ
- 定期的なメンテナンスが行われていた車両を選ぶ
- 後悔を防ぐための確認ポイント
- 必ず試乗して、乗り心地や視界を確認する
- 自分の駐車環境に合うかを事前に確認する
- 燃費や維持費の実態を理解しておく
- 予算と相談した最適解
- 予算オーバーでも必要な装備は妥協しない
- 長く乗るなら、少し予算を上げてでも良質な車両を選ぶ
- 状態の良い車両は長期的に見れば経済的
エクストレイルは、適切に選べば家族のライフスタイルを豊かにしてくれる頼もしいパートナーとなります。
大きさや燃費に不安を感じる方もいますが、その魅力を理解し、適切な車両を選ぶことで、そうした不安を上回る満足感を得ることができるでしょう。
あなたのカーライフが素晴らしいものになることを願っています。
エクストレイルとの新しい生活を、思う存分楽しんでください!