日産の人気SUVとして、長年にわたり多くのファンに愛されてきたエクストレイル。
初代モデルは「タフギア」としてのコンセプトを掲げ、アウトドアシーンでの活躍を印象付けましたが、代を重ねるごとに洗練され、現行の4代目(T33型)ではe-POWER専用車となり、プレミアムSUVとしての性格を強めています。
そんなエクストレイルに、2025年を目処とした大幅なアップデート、いわゆる「フルモデルチェンジ」の噂が飛び交っており、SUVファンの間で大きな注目を集めています。
今回の記事では、最新のリーク情報や予測、そして関連情報を徹底的に調査・分析し、エクストレイルが2025年に行うと噂されるフルモデルチェンジに関する気になる情報を網羅的にお届けします。
デザインの進化から搭載されるであろう最新技術、予想される価格帯や発売時期、さらには現行モデルやライバル車との比較まで、詳しく解説していきます。
なお、「フルモデルチェンジ」という言葉が期待感を高めていますが、現時点で北米市場で先行導入されている兄弟車「ローグ」の改良内容を踏まえると、プラットフォームを一新する全面刷新というよりは、デザインや先進技術を大幅にアップデートする「ビッグマイナーチェンジ」となる可能性が高いと考えられます。
しかし、これは決してネガティブな意味ではなく、現行T33型の完成度の高さを維持しつつ、最新のデザイン言語やコネクティビティ技術を効率的に取り入れる、賢明な進化と言えるでしょう。
この記事を通じて、次期エクストレイルへの期待をさらに高めていただければ幸いです。
待望!エクストレイル フルモデルチェンジ 2025の全貌
多くの期待が寄せられる、エクストレイルの2025年におけるフルモデルチェンジ。
その具体的な変更点について、現時点で予測されている情報を詳しく見ていきましょう。
発売時期からデザイン、インテリア、スペック、そして日産が誇るコア技術の進化まで、その全貌に迫ります。
全体として、より洗練され、先進的で、快適なSUVへと進化を遂げることが予想されます。

新型エクストレイル2025年モデルの発売はいつ?
最も気になる点の一つが、新型エクストレイルの登場時期でしょう。
様々な情報源から予測が立てられています。
一部の予測では2025年の夏頃、具体的には6月や7月といった時期が挙げられています。
また、2025年4月という少し早めの時期を予想する声もあります。
日産の新型車計画に関する情報からも、2025年内の登場を示唆するものが見られます。
一方で、現行のT33型エクストレイルが日本で発売されたのは2022年7月です。
一般的に、モデルライフ途中での大きな改良(マイナーチェンジ)は、発売から3~4年程度で行われることが多いとされています。
このサイクルを考慮すると、2025年後半から2026年前半という可能性も考えられます。
今回の予測の大きな根拠となっているのが、北米市場で販売されている兄弟車「ローグ」の動向です。
ローグは現行エクストレイル(T33型)よりも早く2020年に登場し、2023年秋にはすでにフェイスリフトを含むマイナーチェンジ(2024年モデルとして)を実施しています。
日本のエクストレイルもこれに追随する形でアップデートされると見られており、ローグのマイナーチェンジから1年半~2年後となる2025年中頃という予測には一定の説得力があります。
しかしながら、これらの情報はあくまで予測の域を出ません。
現時点(2025年初頭)で日産からの正式な発表はなく、最終的な発売時期は今後の公式情報を待つ必要があります。
とはいえ、2025年内の登場を期待する声が多いのは事実であり、続報が待たれるところです。
エクストレイルのフルモデルチェンジがいつになるか、正式発表が待ち遠しいですね。
2025年エクストレイルのデザインはどう進化?リーク情報も
エクステリアデザインの変更も、今回のアップデートにおける大きな注目点です。
全体的な方向性としては、現行モデルが持つ都会的で洗練されたイメージをさらに推し進め、よりモダンでプレミアムな印象を与えるものになると予想されています。
エクストレイルは、初代T30型や2代目T31型が持っていた「タフギア」としての無骨なイメージから、3代目T32型、そして現行T33型へと進化する中で、徐々に都会的なデザインへとシフトしてきました。
2025年モデルもこの流れを踏襲し、最新のデザイン言語を取り入れることで、さらなる上質感を追求すると考えられます。
いわゆる「リーク情報」として語られている内容の多くは、先行してマイナーチェンジされた北米版ローグのデザインに基づいています。
このローグの変更点が、日本仕様のエクストレイルにも反映されるというのが大方の見方です。
現行モデルの完成度が高いだけに、どのような進化を遂げるのか、期待が高まります。
特にフロントマスクの印象は大きく変わる可能性があり、最新情報から目が離せません。
もちろん、デザインの好みは人それぞれであり、特に初代や2代目のような道具感のある「エクストレイルらしさ」を好む層にとっては、近年の都会的なデザインへの変化を少し寂しく感じるかもしれません。
しかし、市場全体のトレンドとしては、SUVにも洗練されたデザインや高級感が求められる傾向が強まっており、エクストレイルの進化もその流れに沿ったものと言えるでしょう。
新しいデザインが、より多くのユーザーに受け入れられるかどうかが注目されます。
新型エクストレイルの2025年リーク情報とされるデザイン予想図なども出回っていますが、公式発表まではあくまで噂の段階です。

デジタルVモーション採用?エクステリア予想
具体的なエクステリアの変更点として、最も可能性が高いとされているのが、日産の最新デザインシグネチャーである「デジタルVモーション」グリルの採用です。
これは、すでにマイナーチェンジされた北米版ローグで採用されており、セレナやノートといった他の最新の日産車にも導入されているデザイン要素です。
このデジタルVモーショングリルがどのような形状になるかについては、いくつかの予測があります。
現行のVモーショングリルをより洗練させ、ヘッドライトと一体感を増したデザインになる可能性や、水平基調のバーなどが組み合わされ、よりワイドで力強い印象を与える可能性などが考えられます。
いずれにしても、フロントフェイスの印象を大きく変え、より未来的で存在感のある表情を生み出すことが期待されます。
フロントグリル以外にも、ヘッドライトのデザイン変更(現行の上下2段式の意匠を踏襲しつつ、内部のLEDシグネチャーランプなどが進化する可能性)、フロントバンパー形状の刷新、そして新デザインのアルミホイールの採用などが予測されています。
これらの変更により、車両全体のバランスが整えられ、洗練度が一段と高まるでしょう。
現行モデルの力強さを残しつつ、よりシャープで知的な印象になるのではないでしょうか。
エクストレイルのマイナーチェンジ予想として、このフロントマスクの変更は確実視されています。
さらに、新しいボディカラーの追加も期待されています。
北米版ローグで設定された新色(例:エベレストホワイトパール、ディープオーシャンブルーパール、バハストーム)などが日本仕様にも導入されれば、ユーザーの選択肢が広がり、個性を表現しやすくなります。
魅力的な新色が登場すれば、選ぶ楽しみも増えますね。
内装も大幅刷新?12.3インチ画面とGoogle搭載か
エクステリアだけでなく、インテリア(内装)も大幅な進化が期待されています。
特に注目されるのが、インフォテインメントシステムの中核となる大型ディスプレイの採用と、コネクティビティ機能の強化です。
現行T33型の上位グレードやマイナーチェンジ後のローグと同様に、12.3インチの大型タッチスクリーンディスプレイが標準装備、あるいはオプション設定される可能性が高いでしょう。
この大画面ディスプレイは、視認性に優れ、直感的な操作を可能にし、運転中の利便性を大幅に向上させます。
メーターパネルにも、同様に12.3インチのフルデジタルディスプレイ(アドバンスドドライブアシストディスプレイ)が採用され、先進的なコックピット環境を実現すると考えられます。
さらに、大型のヘッドアップディスプレイ(10.8インチ)も搭載されれば、ドライバーは視線を大きく動かすことなく必要な情報を確認でき、安全運転に貢献します。
そして、内装における最大のトピックとなりそうなのが、日産車として日本国内モデルでは初採用となる可能性のある「Googleビルトイン」の搭載です。
これは、Googleマップ、Googleアシスタント(音声操作)、Google Playストア(アプリ利用)といったGoogleのサービスが車両システムに直接統合されるもので、スマートフォンとの連携なしに、よりシームレスで高度なナビゲーションやエンターテインメント体験を提供します。
これにより、エクストレイルは単なる移動手段から、より生活に密着したインテリジェントなデバイスへと進化を遂げることになります。
「OK、Google」と話しかけるだけでナビ設定や音楽再生ができるようになれば、運転がさらに快適で安全になりますね。
その他、シートデザインや内装素材の見直しによる質感向上、ドアパネルやダッシュボードトリムへの新カラー採用、電気式シフトセレクターの採用に伴うフローティングブリッジセンターコンソール下の収納スペース確保など、快適性と利便性を高める細やかな改良も期待されます。
ラゲッジスペースに関しても、現行モデルで評価の高い広さ(ゴルフバッグ4個積載可能)や100VのAC電源装備は維持、あるいはさらに使いやすく改良されるかもしれません。
新型エクストレイルの最新情報として、このGoogle搭載は非常に注目度が高いポイントです。

新型エクストレイルの予想スペックは?
2025年のアップデートが、前述の通りビッグマイナーチェンジの範囲に留まるのであれば、パワートレインなどの基本的なスペックに大きな変更はないと考えるのが自然でしょう。
現行T33型エクストレイルの心臓部である第2世代「e-POWER」システム、すなわち1.5L 3気筒VCターボエンジン(KR15DDT)を発電機として使用し、モーターで駆動するシリーズハイブリッドシステムが引き続き搭載されると予想されます。
エンジンのスペックは、最高出力 約106kW(144PS)、最大トルク 約250Nm。
駆動用モーターのスペックは、フロントモーターが最高出力 約150kW(204PS)、最大トルク 約330Nm。
そして、電動4WDシステム「e-4ORCE」搭載車には、リアモーター(最高出力 約100kW(136PS)、最大トルク 約195Nm)が追加されます。
一部の情報では、e-POWERシステムのトルクや出力が若干向上するといった記述も見られますが、これがT33型登場時のT32型との比較なのか、今回のアップデートによる更なる改良を指すのかは定かではありません。
基本的には、現行T33型で高い評価を得ているパワフルかつスムーズな走行性能が維持されると考えて良いでしょう。
燃費性能についても、現行モデル(WLTCモードでFF:19.7km/L、4WD:18.4km/L)と同等か、さらなる改善が期待されます。
駆動方式は、従来通りFF(前輪駆動)と、e-4ORCEによる4WD(四輪駆動)が設定される見込みです。
ボディサイズについては、現行T33型(全長4660mm、全幅1840mm、全高1720mm)から大きな変更はないと予想されます。
ただし、一部で全長がわずかに短縮され、最小回転半径も改善される(現行5.4m からさらに小さくなる?)という情報もあり、取り回し性能の向上が図られる可能性もゼロではありません。
全幅1840mmというサイズは、日本の道路環境ではやや大きく感じる場面もあるかもしれませんが、このクラスのSUVとしては標準的なサイズと言えます。
新型エクストレイルの2025年モデルのスペックは、現行の良さを引き継ぎつつ、細かな熟成が図られると期待されます。
進化するe-POWERとe-4ORCE技術解説
2025年モデルのエクストレイルにおいても、日産独自の電動化技術である「e-POWER」と電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が、その走りの核となることは間違いないでしょう。
これらの技術は現行T33型で第2世代へと進化し、高い評価を得ています。
まず「e-POWER」は、エンジンを発電専用とし、100%モーターの力で走行するシリーズハイブリッドシステムです。
ガソリンエンジン車や一般的なパラレルハイブリッド車とは異なり、電気自動車(EV)に近い、非常にスムーズで力強い加速フィールと、圧倒的な静粛性が特徴です。
アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスの良さもモーター駆動ならではの魅力です。
発電用のエンジンには、世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比技術を持つ1.5L VCターボエンジン(KR15DDT)を採用。
走行状況に応じて圧縮比を最適化することで、高い発電効率と静粛性を両立しています。
特に市街地走行などでは、エンジンの作動頻度を抑えたり、ロードノイズが大きい場面でエンジンを始動させたりするなど、エンジン音が気になりにくいよう緻密な制御が行われています。
一度e-POWERの走りを体験すると、その滑らかさと静かさに驚くはずです。
一方、「e-4ORCE」は、前後に独立した高出力モーターを搭載し、それぞれのトルクと左右のブレーキを統合制御する、革新的な電動4WDシステムです。
従来の機械式4WDとは異なり、4輪の駆動力を1/10000秒単位で緻密に、かつ自在にコントロールできるのが最大の強みです。
これにより、雪道や雨天時の滑りやすい路面、未舗装路など、あらゆる状況でタイヤのグリップ力を最大限に引き出し、極めて高い走行安定性を実現します。
さらにe-4ORCEは、単に悪路走破性を高めるだけでなく、日常的なドライビングシーンでの快適性向上にも大きく貢献します。
例えば、コーナリング時には、内輪に軽いブレーキをかけつつ外輪の駆動力を高めることで、スムーズかつ安定した旋回をサポートします。
また、減速時には、前後モーターの回生ブレーキを最適に制御することで、車体の揺れを抑え、乗員の頭部の揺れ(ピッチング)を低減し、フラットで快適な乗り心地を提供します。
このe-4ORCEによる上質な乗り心地は、新型エクストレイルの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
2025年モデルでは、これらの制御がさらに洗練される可能性も考えられます。
エクストレイル フルモデルチェンジ 2025 購入前の比較検討
魅力的な進化が期待される、エクストレイルの2025年におけるフルモデルチェンジですが、購入を検討する上では、価格や現行モデルとの違い、ライバル車との比較などが気になるところです。
ここでは、購入前に押さえておきたい比較検討ポイントを詳しく見ていきましょう。

2025年モデルの予想価格帯
新型エクストレイルの価格設定は、多くの人が注目するポイントです。
現行T33型エクストレイルの価格帯(2024年時点)は、約351万円(Sグレード・FF)から約533万円(G e-4ORCE・3列シート)となっています。
2025年モデルでは、デザインの刷新やインフォテインメントシステムの進化(特にGoogleビルトイン搭載など)、原材料価格の高騰などを考慮すると、現行モデルから若干の値上げとなる可能性が高いと予想されます。
具体的な値上げ幅は不明ですが、多くの予測では、エントリーグレードで370万円~380万円程度から、最上位グレードでは550万円を超える水準になるのではないか、と考えられています。
もちろん、これはあくまで予想であり、装備内容やグレード構成によって価格は変動します。
例えば、Googleビルトインが上位グレード専用の装備となるのか、それとも幅広いグレードで選択可能になるのかによっても、価格戦略は変わってくるでしょう。
新型エクストレイルの価格が気になる方は、正式発表を待つ必要がありますが、現行モデルの価格帯を参考に、ある程度の予算を想定しておくのが良さそうです。
エクストレイルの値段は、その装備や性能を考えると、コストパフォーマンスに優れていると言えますが、最新モデルではその価値がさらに高まることが期待されます。
現行モデル(T33型)との比較ポイント
2025年モデルの登場が噂される中で、現行のT33型エクストレイルを購入するか、それとも新型を待つべきか、悩んでいる方もいるかもしれません。
両者を比較する上での主なポイントは以下の通りです。
- デザイン: フロントマスクを中心にデザインが刷新される可能性が高いです。特にデジタルVモーショングリルなど、最新のデザイン言語を取り入れたい場合は、新型を待つ価値があるでしょう。
- インテリア・インフォテインメント: 12.3インチの大型ディスプレイやGoogleビルトインの搭載が予想されており、コネクティビティや利便性を重視するなら新型が魅力的です。
- パワートレイン・走行性能: e-POWERやe-4ORCEといった基本性能に大きな変更はないと予想されます。現行T33型の走りに満足している場合は、価格面で有利になる可能性のある現行モデルも選択肢となります。
- 価格: 新型は値上げされる可能性が高いです。予算を重視する場合や、現行モデルのデザイン・機能で十分だと感じる場合は、モデル末期となる現行モデルをお得に購入するという選択も考えられます。
- 納期: 新型モデル登場直後は、注文が集中し納期が長くなる可能性があります。一方、現行モデルは比較的早く納車される可能性があります(ただし、受注停止や再開の状況による)。
エクストレイルのマイナーチェンジを待つべきか、現行モデルを購入するかは、個々の価値観やタイミングによって判断が分かれるところです。
最新技術やデザインに魅力を感じるなら待つ、価格や納期を重視するなら現行モデルを検討する、といった考え方ができます。

ライバル車比較:競合SUVとの違いは?
エクストレイルが属するミドルサイズSUV市場は、国内外のメーカーから多くの魅力的なモデルが登場しており、競争が激しいカテゴリーです。
購入を検討する際には、ライバル車との比較も重要になります。
主なライバルとしては、以下のような車種が挙げられます。
- トヨタ RAV4/ハリアー: SUVの王道とも言える人気モデル。RAV4は力強いデザインとオフロード性能、ハリアーは都会的で上質な内外装が特徴。ハイブリッドシステム(THS II)は燃費性能に優れますが、e-POWERのようなモーター主体の力強い加速感とは異なります。
- ホンダ ZR-V/CR-V: ZR-Vはスタイリッシュなデザインと爽快な走り、CR-V(海外モデル中心)は広い室内空間が魅力。ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、走行状況に応じてエンジン駆動とモーター駆動を使い分けるのが特徴です。
- マツダ CX-5/CX-60: マツダらしい魂動デザインと上質な内装、そしてディーゼルエンジンを含む多彩なパワートレインが魅力。特にCX-60はFRベースのプラットフォームを採用し、走行性能にこだわっています。
- スバル フォレスター/アウトバック: スバル独自のシンメトリカルAWDによる高い走行安定性と安全性能「アイサイト」が特徴。水平対向エンジンとモーターを組み合わせた「e-BOXER」も設定されています。
- 三菱 アウトランダーPHEV: プラグインハイブリッドシステムを搭載し、EV走行距離の長さと外部給電機能が大きな特徴。力強いデザインと3列シート設定も魅力です。
これらのライバル車と比較した場合、エクストレイル(特に2025年モデル)の強みとしては、以下のような点が考えられます。
- e-POWERによる独特の走行フィール: EVのようなスムーズで力強い加速と静粛性。
- e-4ORCEによる高度な4WD制御: あらゆる路面での安定性と快適な乗り心地。
- Googleビルトイン(予想): 先進的なコネクティビティ機能。
- 質感の高い内外装: プレミアムSUVとしての価値。
- 3列シート設定(一部グレード): 多人数乗車のニーズに対応。
もちろん、燃費性能や価格、デザインの好み、ブランドイメージなど、ライバル車が優れる点もあります。
エクストレイルの比較検討においては、これらのライバル車の特徴も理解した上で、ご自身の使い方や好みに最も合う一台を選ぶことが重要です。
試乗などを通じて、それぞれの車の個性を体感してみることをお勧めします。
マイナーチェンジの歴史を振り返る
エクストレイルは、2000年の初代(T30型)登場以来、日本のSUV市場を牽引してきたモデルの一つです。
その歴史の中で、数度のフルモデルチェンジとマイナーチェンジを経て進化を続けてきました。
- 初代 T30型 (2000-2007): 「4人が快適で楽しい、200万円の使える四駆」をコンセプトに登場。防水シートや大型ヘッドランプなど、アウトドアユースを意識した「タフギア」としてのイメージを確立しました。マイナーチェンジでは内外装のリフレッシュや装備の充実が図られました。
- 2代目 T31型 (2007-2013): 初代のコンセプトを継承しつつ、プラットフォームを一新。ボディサイズを拡大し、居住性や積載性を向上させました。クリーンディーゼルエンジン搭載車も設定され話題となりました。マイナーチェンジでは、エクストロニックCVTの改良や内外装の変更が行われました。
- 3代目 T32型 (2013-2022): デザインを大幅に変更し、従来のタフギア路線から、より都会的で流麗なスタイルへとシフト。プラットフォームはルノーと共同開発したCMFを採用。先進安全装備「エマージェンシーブレーキ」などを搭載しました。マイナーチェンジでは、運転支援技術「プロパイロット」の採用や、e-POWER搭載の噂もありましたが、最終的にはガソリンとハイブリッド(パラレル式)のみでした。
- 4代目 T33型 (2022-現在): 現行モデル。プラットフォームをCMF-Cに刷新し、パワートレインをe-POWER専用(1.5L VCターボ発電)としました。電動4WD「e-4ORCE」も新搭載。内外装の質感を大幅に向上させ、プレミアムSUVとしての性格を強めています。
このように、エクストレイルはモデルチェンジやマイナーチェンジの度に、時代のニーズに合わせてデザインや技術を進化させてきました。
2025年に予想されるアップデートも、この進化の歴史の延長線上にあると言えるでしょう。
エクストレイルのマイナーチェンジの歴史を知ることで、今回の変更点の意味合いや、日産の開発思想をより深く理解できるかもしれません。

新型エクストレイルで後悔しないための注意点
新型エクストレイルの購入を検討する上で、「買って後悔しないか?」と不安に思う方もいるかもしれません。
特にインターネット上では、様々な評判や口コミが見られます。
ここでは、後悔しないための注意点をいくつか挙げてみます。
- サイズの確認: 現行T33型の全幅は1840mmあり、日本の道路環境や駐車場によっては大きく感じることがあります。特に狭い道や駐車場をよく利用する場合は、試乗などで取り回しを確認することをおすすめします。新型でもサイズはほぼ変わらないと予想されます。新型エクストレイルが「でかい」と感じるかどうかは、個人の感覚や使用環境によります。
- e-POWERの特性理解: e-POWERはモーター駆動ならではのメリットが多い一方、高速走行時の燃費や、エンジンが発電のために作動する際の音や振動が気になるという声も一部にはあります。試乗を通じて、ご自身の運転スタイルや感覚に合うかを確認しましょう。
- 納期と受注状況: 人気車種のため、特に新型登場直後は納期が長くなる可能性があります。また、過去には部品供給不足などにより受注停止となった時期もありました。購入を決めたら早めに販売店に相談し、最新の納期情報を確認することが重要です。エクストレイルの受注再開がいつになるか、といった情報もチェックしておくと良いでしょう。
- 予算とグレード選択: 予想される価格上昇も踏まえ、必要な装備と予算のバランスを考えましょう。上位グレードは魅力的ですが、本当に必要な機能かを見極めることも大切です。エクストレイルのグレード比較をしっかり行いましょう。
- ライバル車との比較: 前述の通り、競合ひしめくカテゴリーです。エクストレイルだけに絞らず、他のSUVも比較検討することで、より納得のいく選択ができます。
新型エクストレイルの評価は、実際に登場してみないと分かりませんが、現行T33型の完成度は非常に高く、多くのユーザーから支持されています。
2025年モデルでは、デザインやコネクティビティがさらに進化し、商品力は一層高まることが期待されます。
購入で後悔しないためには、これらの注意点を踏まえつつ、ご自身の使い方や重視する点を明確にし、しっかりと情報収集と比較検討を行うことが重要です。
エクストレイル中古車市場の動向と選び方
新車の納期が長引いたり、予算的に新車が厳しかったりする場合、中古車を検討するのも一つの方法です。
エクストレイルは人気車種であり、中古車市場でも多くのタマ(流通台数)があります。
- 現行T33型の中古車: 比較的新しいモデルですが、徐々に中古車市場にも流通し始めています。新車に近い状態のものが多く、価格はまだ高めですが、新車より早く手に入る可能性があります。e-POWERやe-4ORCE搭載モデルが中心です。
- 3代目T32型の中古車: 流通台数が最も多く、価格帯も幅広いため、選択肢が豊富です。前期・後期モデルがあり、後期モデルではプロパイロット搭載車も選べます。ガソリン車とハイブリッド車があります。ただし、一部でCVTに関する懸念の声もあるため、年式や走行距離、整備記録などをよく確認することが重要です。
- 初代T30型・2代目T31型の中古車: 年式が古いため価格はこなれていますが、状態の良い車両は少なくなってきています。タフギア時代のデザインが好きな方には魅力的ですが、購入後のメンテナンス費用なども考慮する必要があります。
エクストレイルの中古車を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 年式と走行距離: 一般的な中古車選びの基本です。
- 修復歴の有無: 必ず確認しましょう。
- グレードと装備: 必要な装備が付いているか確認します(特にプロパイロットやナビなど)。
- 駆動方式: FFか4WDか。雪道などを走る機会が多い場合は4WD(特にT33型のe-4ORCE)がおすすめです。
- 整備記録: 定期的にメンテナンスされていたかを確認します。
- 保証の有無: 中古車販売店の保証が付いているか確認しましょう。
信頼できる販売店を選び、可能であれば試乗して車の状態を確認することが大切です。
エクストレイルの中古車は、賢く選べば非常にお得な選択肢となり得ます。

まとめ:エクストレイル フルモデルチェンジ 2025
この記事では、エクストレイルの2025年におけるフルモデルチェンジに関する最新情報や予測、比較検討ポイントなどを詳しく解説してきました。
現時点での情報を総合すると、2025年に登場が予想される新型エクストレイルは、プラットフォームを一新するフルモデルチェンジというよりは、現行T33型の完成度を維持しつつ、デザインや先進技術を大幅にアップデートする「ビッグマイナーチェンジ」となる可能性が高いと考えられます。
しかし、その進化の内容は非常に魅力的です。
- より洗練されるエクステリア: デジタルVモーショングリルなどを採用し、モダンでプレミアムな印象へ。
- 大幅に進化するインテリア: 12.3インチ大型ディスプレイや、国内初採用が期待されるGoogleビルトインによる先進的なコネクティビティ。
- 熟成されるパワートレイン: 高い評価を得ている第2世代e-POWERとe-4ORCEは継続搭載され、信頼性の高い走りを実現。
価格については若干の上昇が予想されるものの、その進化の内容を考えれば、十分に納得できるものになるのではないでしょうか。
発売時期は2025年中頃との見方が有力ですが、正式発表が待たれます。
現行モデル(T33型)も依然として魅力的な選択肢であり、新型と比較検討することで、ご自身にとって最適なエクストレイルを見つけることができるでしょう。
ライバル車も多いカテゴリーですが、e-POWERとe-4ORCEがもたらす独自の走行性能と、先進的な装備は、新型エクストレイルの大きなアドバンテージとなるはずです。
日産の人気SUV、エクストレイル。その次なる進化に、これからも目が離せません。
2025年の登場に向けて、期待は高まるばかりです。